W52SAは、ほかのauのワンセグ対応機と同様、ワンセグ視聴・録画アプリに「au Media Tuner」を採用しており、リアルタイムの番組視聴に加え、音声のみのBGM再生、静止画キャプチャ、手動録画、録画番組などの機能を備える。
番組録画は保存先を内蔵メモリとmicroSDから選択でき、録画した番組は相互に移動できる。録画はARIB(Association of Radio Industries and Businesses)で定義されたSD-Videoフォーマットに準拠しており、同じフォーマットをサポートするワンセグ対応端末ならmicroSDに録画した番組を再生できる。
予約録画にも対応し、1チャンネルずつ最大5時間分を一覧できる電子番組表から予約できるが、放送時間の変更に応じた録画時間の自動追従などには対応しない。録画中に通話が着信した際に録画を続けるバックグラウンド録画機能は装備する。
タイムシフト再生は、三洋電機製端末では初の採用。ワンセグ視聴中にテレビ操作モードになっていれば、着信やアラーム鳴動時にバックグラウンドで自動で録画を開始し、通話やアラームの確認が終わったら自動録画分をタイムシフト再生できる。タイムシフト再生中は、音声付きの高速再生や早送りが可能で、これらの機能を利用すればリアルタイムの放送に追い付ける。
タイムシフト再生はカシオや日立製端末が以前からサポートしているが、これらの端末のようにキー操作などで意図的に利用することができない点には注意したい。
ディスプレイを表にして折りたたんだ状態では、チャンネル切り替え(サイドカーソルキー左右)、音量調整(サイドカーソルキー上下)、チャンネルスキャン(サイドカーソルキー左右長押し)、終了/BGMへの移行(クリアキー長押し)などが可能だ。
ディスプレイを表にした状態で閉じた場合は、自動でフルスクリーン再生に移行し、再度開くと縦向きの再生に移行する。
ディスプレイを裏にして閉じた場合は、ワンセグを終了したりBGMモードに移行するわけではなく、ディスプレイ表示が無効になるだけで動作を継続し、音声も出力される。この場合、サブディスプレイに「au Media Tuner」のアイコンが表示され、BGMモードではないことを確認できる。ちなみに録画中の動作も同じだ。
W52SAでは、「スタンダード」「ダイナミック」「シネマ」の3種から画質を選べるようになった。ダイナミックはより明るく、シネマは少し赤みが強く落ち着いた感じの画質になる。なお、画質設定は視聴時の画質を調整するもので、録画データには影響しない。また録画番組の再生時には設定を変更できず、視聴用の設定が反映される。
録画番組の再生は常に先頭からとなる。再生停止位置を記憶して続きを再生したり、手動でインデックスを設定してそこから再生する機能は用意されない。ただしジャンプ再生機能を利用すると、分単位で任意の再生位置に移動できる。
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