今回の6機種はすべて外部メディアにmicroSDを採用する(P905iとSH905iは、より大きい容量のmicroSDHCにも対応)。3Mサイズ以上で撮るときは、容量を気にせずにばんばん撮影できるので、GバイトクラスのmicroSDを別途用意しておきたい。ちなみに、510万画素カメラを搭載するP905iの最大サイズで撮影すると、被写体にもよるが1枚で最大1.8Mバイトほどになる。
どの機種もmicroSDスロットを側面に備えるが、P905iだけバッテリカバーの中にある。ただ、バッテリーそのものを外さなくても簡単に着脱できるので何の問題もない。むしろ、普段頻繁に着脱するのでなければ、P905iの方が不用意になくさなくてよさそうだ。
最高画質(サイズは、5Mモデルの場合は5M、3Mモデルの場合は3M)で保存する時の記録時間を計ってみる。AFロックした後、撮影→保存開始→保存完了の「保存部分」の時間となる。
どの機種も3〜6秒とそこそこ高速。全体に、SO905iとP905iが速め、N905iがやや遅めという印象だ。
なお、撮影から保存開始までの時間は、手ブレ補正を有効にしているか否かによって大きく異なる。手ブレ補正処理が入ると、その分時間がかかるからだ。
基本的には、どの機種も再生画像はきれいだ。フルワイドVGA解像度の大型ディスプレイで快適に再生でき、決定キーで全画面表示や等倍再生も可能となっている。


N905iの再生画面。ライフヒストリービューアという独特の機能を備えるのが特徴で、これがなかなかおもしろい。拡大、縮小を行うことで、表示される時間の単位が刻々と代わり、それに合わせて情報が表示される仕組み。撮った写真を日時で探すときも“あの時に何してたっけ”と自分の「ライフヒストリー」を確認したいときもよい。将来性の高いアプリだその中で快適だったはSH905iだ。画像のサムネイルから、ノートPCのトラックパッドのように指でなぞってカーソルを操作できる“TOUCH CRUISER”で、撮った写真を選べる操作感が非常に秀逸だ。同様に、くるくる回して操作する“スピードセレクター”を搭載するD905iやジョグダイヤル“+JOG”を搭載するSO905iも、十字キーで何回もキーを押さなねならない操作より快適である。
再生でおもしろい機能は、N905iのライフヒストリービューア。写真やメール、スケジュールなど、すべての個人的な項目をタイムラインに沿って表示してくれるもので、表示を日付単位にすればその日に撮った写真、分単位にすれば分単位でそのときに撮った写真を表示してくれる。なお、同じような機能としてSO905iにも「ライフタイムカレンダー」が備わる。撮影した写真や送受信メール、誕生日、スケジュールなど携帯に保存したデータを、日付ごとにカレンダー形式で待受などへ表示してくれる。

P905iの再生画面。サムネイルがこのように並び、各画像の日付けや概要が“ふきだし表示”される。ビューアから「+/−」操作で画像の拡大/縮小操作が可能。横に開いて置く以外に、このように縦に置くのもいいかもね
SH905iの再生画面。TOUCH CRUISER上で指をなぞると、下に並んだサムネイルがささーっとスクロール。この操作感が爽快。SH905iのディスプレイの写りは非常にきれいで、表示される写真もひときわ違うそんな感じで今回は基本項目をまとめた。機能満載の905iシリーズだが、カメラ機能だけにフォーカスしてもこれだけの違いがあるわけである。
次回は「画質と作例編」をお届けしていく。お楽しみに。
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