3クリックでモバイル広告の効果を最大に――MCNが新サービス

» 2008年01月22日 20時13分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 モバイル検索プロバイダーのエム・シー・エヌ(MCN)は1月22日、モバイルインターネット向けの検索連動型広告コンテンツ表示サービス「allwords」を本格的に開始した。

 同サービスは、MCNの検索プラットフォームを利用するコンテンツプロバイダー(CP)や通信事業者などのモバイルサイトで、一般ユーザーが入力したーワードに関連するコンテンツを検索し、表示する。昨年12月からYahoo!のiモードおよびEZweb向け着信メロディ検索サービスで運用されている。

 MCNの検索プラットフォームは、Webサイトのコンテンツ情報を自動的に収集して検索結果に反映するロボット型方式とは異なり、MCNが提携するCPなどのデータベースを直接参照して検索結果に反映する独自の方法を採用する。同社によれば、ユーザーが求める検索結果を得られるまでにWebサイト内をクリックする回数は、一般的な検索サービスで15回程度だが、同社の方法を利用することで3回程度になるとしている。

マーク・ブックマン社長

 マーク・ブックマン社長は、「ユーザーが必要としているコンテンツに素早くアクセスでき、満足度を高められる。リスティング広告(検索キーワードに関連したWebサイトを掲示する広告サービス)においても効果が高まるだろう」と話した。

 MCNでは広告代理店のオプトと提携し、allwordsの広告商品開発やCPなどへの営業展開を始める予定。Yahoo!のほか、広告情報サービスのはどにも検索プラットフォームを提供を予定する。

 リスティング広告は、自社のWebサイトへの集客を図る手法としてPCインターネットではおなじみとなりつつある。電通総研によれば、リスティング広告市場規模は2008〜2009年にも1000億円を突破する見込み。モバイルインターネットでは、Googleなどが昨年からサービスを始めたばかりだ。

 オプトの福岡裕高執行役員は、「モバイルユーザーの半数以上が検索を利用しているものの、その大半は日常的に利用していないといわれる。理由の1つに検索精度の低いとの意見が業界内にあり、MCNの技術はモバイル検索の価値を高めることが期待される」と語った。

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