写真で解説する「920P」(1/3 ページ)

» 2008年01月30日 05時30分 公開
[岩城俊介,ITmedia]

 ソフトバンクモバイルにもほぼ全部入りの、“あの”VIERAケータイが……。パナソニック モバイルコミュニケーションズがソフトバンクモバイル向けの9xx番台ハイエンドモデルを開発していることは、JATEの通過により想定はしていたものの、まさかドコモの「P905i」とほぼ同様のスペックを備えて登場するとは思わなかった。「920P」はそんなハイエンドモデルである。

photophoto パナソニック モバイル製の「920P」。カラーはゴールド、メタルブラック、ピンク、ライトブルー、ホワイトの全5色で展開する
photophoto Wオープンスタイルを採用し、ディスプレイは縦はもちろんと横にも開く。横に開いて、横向きワイド画面でワンセグやPCサイトブラウザ、ゲームなどが楽しめる

 ドコモのP905iは2008年1月現在、家電量販店のPOSデータを集計するGfK Japan調べによると、905iシリーズはおろか、ドコモ内、いや国内携帯総合で最も売れている機種。“出っ張り”のないスリムボディに高解像度(フルワイドVGA:480×854ピクセル)の3インチディスプレイ、高速なHSDPA、ワンセグにBluetooth、多彩な音楽機能、microSDHC対応、高画素(510万画素)AFカメラ、そして横にも開く“Wオープンスタイル”。この特徴が多くのファンを得たわけだが、920Pの登場はまさに「ソフトバンクモバイルユーザーも、お待たせしました」ということになる。

 920Pの主な特徴は、3インチフルワイドVGA(480×854ピクセル)ディスプレイと「モバイルPEAKSプロセッサー」による映像高画質化技術、ワンセグ、横にも開く“Wオープンスタイル”を採用する「VIERAケータイ」であること。3Gハイスピード(HSDPA)や手ブレ補正付きの507万画素AFカメラ、WMA再生対応の音楽プレーヤー、S!FeliCa、GPS、Bluetooth、PCサイトブラウザを搭載し、国際ローミング(3G/GSM)対応。やはりP905iとほぼ同じ仕様となっているのがうれしいところ。Yahoo!ケータイ、ケータイ書籍、S!おなじみ操作、TVコール、S!速報ニュース、Yahoo! mocoa、着うた/着うたフル、S!タウン、デコレメール(旧アレンジメール)などのソフトバンクモバイルのサービスに対応する。

photophoto 本体左側面は、ディスプレイをスマートに開けられる“ワンプッシュオープンボタン”と横開き用のロック部品、右側面はタスク切り替え用の[MULTI]キー、上/下兼サブディスプレイ表示・切り替えキー、平型イヤフォン(AV-OUT)端子を備える
photophoto 本体底面に通信・充電端子、上面にワンセグ用ロッドアンテナがある。ちなみにアンテナの先端は本体カラーと合わせた色になっている。ストラップホールはこのロッドアンテナのすぐ下あたりに開いている

photophoto P905iと比べると、金属調の輝きがある“メタルブラック”などのカラーラインアップ以外に、まず、背面パネルのデザインが少し異なることに気がつく。双方、デザインのアクセントになるクリア調パネルの面積が920Pはやや小さい。横開き用ヒンジ部分なども少し、なんというか“ボコっ”としており、全体的にエッジがやや滑らかである
photophoto ダイヤルキーは、独立したクリア素材によるボタン型のP905iに対してシートキーを採用する。大きく異なるのはP905iの[MULTIキー]と920Pの「メディアジャンプボタン」。920Pはシートキーだが中央に膨らみのあるキー形状であり、クリック感もほどほどにあるので操作性の悪さはほとんど気にならなかった。一方、形状が異なる決定キーの操作性は920Pの方がよいと感じた。キーを見ずに操作したときに指の“引っかかり”具合がよく、決定キーの位置を判別しやすかった。また、メニュー表示は“決定キーから”の方ががやはり自然に操作できる
photophoto 裏面も、部品配置は同じだが若干デザインが異なる。こちらは気になるほど大きな差はないだろう。ちなみに920Pのバッテリーカバーにある、FeliCaマークやmicroSDマークはプリントでなく、彫ってある。このような場所に手垢などがたまってしまいがちだが、大丈夫だろうか(左)。ドコモのサービス用となるプッシュトークキーの代わりに、920Pはタスク切り替えのための[MULTI]キーが側面に移った。ちなみにこのあたりも、920Pは若干“ホリが深い”(右)
photophoto バッテリーは、3.7ボルト/770mAhでおそらく同一と思われる。そっくりなこの部分からも基本設計は同じであることがうかがえる。外部メモリはmicroSDHCに対応。手持ちのサンディスク製8GバイトmicroSDHCもしっかり使えた
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