Mobile World Congress 2008のNTTドコモブースは、日本向けの「905iシリーズ」と「705iシリーズ」を軸に、おサイフケータイやMusic&Videoチャネル、おサイフケータイ、直感ゲームなどの主力サービス、同社が取り組むCRS活動の一環となるリサイクルやシニア・子ども向け端末の紹介、そしてSuper 3Gおよび4G時代に向けた次世代通信規格「LTE」(Long Term Evolution)の取り組みなどが展示される。
日本では“ALL in 世界ケータイ”というキャッチフレーズで展開する905iシリーズは、「The Almighty」とフレーズを変えて展示されている。905iシリーズは、HSDPAによる高速通信、ワイドVGAクラスの高解像度ディスプレイを軸に、高画素カメラや多くのフォーマットをサポートするミュージックプレーヤーなどをほぼ共通で搭載する点、705iシリーズは極薄、防水、デザインなどユーザーの生活シーンやニーズに沿う多くのラインアップをそろえる点などを、日本と同様にアピールする。ただその反応は、善し悪しを含めて日本とは少し異なるようだ。
日本独自のサービスとなる無料のワンセグ放送は、国内のユーザーにとって「携帯になければならない」機能に成長し、ここ1年で一気に普及率が上がった。同時に映像高画質化やコンテンツ保護といった携帯に載せる技術も進化している。しかし「収入手段はどうなのか。また、一度無料で始めてしまうと別の類似サービスを有料で展開しようとしても、よほどの大きなメリットがないと手を出しにくいのではないか」などといった海外メーカーや事業者の声も聞かれた。
そのほか、子ども向けの「キッズケータイ」とシニア向けの「らくらくホン」シリーズも、海外ユーザーの声は日本と少し異なる。防犯ブザーや緊急連絡機能、GPSによる経路追跡機能などを搭載する「キッズケータイ F801i」は、「そもそも私がクルマで送り迎えをするし、常に付きそうので、そこまでの機能は必要としていない」という声があったのに対し、特にF801iはそのポップなデザインから「女性の防犯用としていいかもしれない」とその防犯機能に高い関心が寄せられたという。
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