auの「W42K」に電池パックが発煙・破損する不具合──事故13件、約21万5000台回収・交換へ

» 2008年03月28日 16時14分 公開
[岩城俊介,ITmedia]
photo 左:京セラ 執行役員通信機器関連事業本部移動体通信機器統括事業部長兼通信システム機器統括事業部長 山本康行氏 右:KDDI執行役員常務 コンシューマ技術統括本部長 井上正廣氏

 KDDIは3月28日、京セラ製au携帯「W42K」のバッテリーパック一部において、バッテリーパック内部にキズ・へこみが付く力が加わった場合、発熱・膨張し、発煙や破損に至る可能性があると告知。2008年3月26日現在の稼働台数21万4349台を対象に、バッテリーパックを交換する。

 バッテリーパックが発熱・膨張を起こす原因は、バッテリーパックにキズやへこみが生じるほどの力が加わると、その際にセパレータ(絶縁シート)が損傷し、その後の充電・放電の繰り返しで機能低下を起こしてショートが発生するため。

 W42Kの充電中、あるいは使用中にバッテリーパック(京セラ製造、NECトーキンから部材仕入れ)が発熱・膨張し、発煙・破裂する事故が13件(2008年3月現在)、うち3件に左肩や右ふとももをやけどするなど、けが人も発生した。3月29日からW42K全ユーザーに対し、書面にて通知のうえ順次交換用バッテリーパックを送付する(使用していた旧バッテリーパックは返信用封筒にて返送)。

 対象となるバッテリーパックの製造番号はKY-YEA、KY-YFA、KY-YGA、KY-YHA、KY-YIA、KY-YJA、KY-YKA、KY-XDA、KY-XEA、KY-XFA、KY-XGA、KY-XIA、KY-XLA、KY-WAAの14種類。KY-YDAは安全が確認されている。

Photo バッテリーパックの製造番号はここで確認できる
photo 発熱・膨張した電池パックの例

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photophoto auの2006年夏モデル「W42K」(京セラ製)

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