2007年度、最も売れたケータイは?──au編2007年度 年間携帯販売ランキング(2/3 ページ)

» 2008年05月01日 09時38分 公開
[岩城俊介,ITmedia]

KCP+端末とau design project

 2007年度の下半期は、Woooケータイ W53H(年間5位、下半期3位)や京セラ製の「W53K」(下半期5位)などの2007年秋冬モデル、シャープ製の「AQUOSケータイ W61SH」(下半期8位)、カシオ計算機製の「W61CA」(下半期10位)などの2008年春モデルも順当にランクインした。

photo 2008年春モデル。左上からW61SA、W61T、Cyber-shotケータイ W61S、W61CA、W62SA、左下からAQUOSケータイ W61SH、W61H、W61K、W61P、W62S、W61PT

 2007年秋冬モデルでは、新プラットフォーム“KCP+”を採用する新機種「W56T」(東芝製)、「W54SA」(旧三洋電機製)、「W54S」(ソニー・エリクソン製)も登場した。この3機種は冬商戦向けとしてかなり期待されたが、発売の遅れが大きく影響し、残念ながら2007年度ランキングに入るほどの売り上げには結びつかなかった。

 そのほか、au design projectによるデザイン端末も話題を呼んだ。2007年度は春モデルで「MEDIA SKIN」、秋冬モデルで「INFOBAR 2」の2機種を発売した。特徴的なデザインや有機ELディスプレイ以外に、ワンセグ、EZ FeliCa、GPSなど2007年度の携帯でニーズが高かった機能をまんべんなく備えた“ほぼ全部入り”端末だった。こちらも残念ながら年間ランクインは果たせなかったが、ドコモの905iシリーズが一斉に発売された2007年12月第1週に、INFOBAR 2が「au代表」として一矢報いた活躍が印象に残っている。

photo MEDIA SKIN
photo INFOBAR 2

 1X端末は京セラ製の「簡単ケータイ A5528K」(年間10位、下半期6位)が唯一ランクインした。新機種の中で1X端末が占める割合はかなり少なくなったが、携帯初心者や年配ユーザーに使いやすい機能を工夫した簡単ケータイ A5528Kはかなりヒットした。そのほかauは、子ども向けの「ジュニアケータイ A5525SA」や「Sweets cute」なども投入している。これら機種は“家族まとめて”囲い込める特性があり、契約者増を図りつつ流出も防げる重要な機種である。

photo GPSによる移動経路通知機能などを備えた子ども用端末「ジュニアケータイ A5525SA」「Sweets cute」、シニアユーザーに向く簡単機能が特徴の「簡単ケータイ A5528K」、骨伝導スピーカーを備える「簡単ケータイ A1407PT」

 2008年度のauは、投入初期は予想外の難産で苦労したKCP+端末がようやく軌道に乗ると思われ、これら機種は売上げを伸ばすと予想される。KCP+の「従来の機種より短期間での端末開発を可能にする」特徴が想定通りに発揮されると、どのメーカーからどんな端末が登場してくるだろうか。

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