第4回 解像度がすべてじゃない――“YouTubeも視聴できる”X02NKの動画機能を試す「X02NK」ロードテスト

» 2008年05月22日 17時28分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
Photo 「つながる、ひろがる、オモシロがる」というキャッチコピーでデビューした「X02NK」。オープンなインターネットを楽しめる


 オープンなインターネットを楽しめるのがウリのX02NKで、音楽再生機能の次に気になるのは、やはり動画プレーヤーとしての実力。というのも、スペックだけを見ると、X02NKが動画プレーヤーとして秀でているとは感じられないからだ。

 QVGA(240×320ピクセル)表示の2.6インチディスプレイは、今どきの日本のケータイの中ではもはや小さい部類に入り、解像度も並みでしかない。また、ワンセグを搭載しているわけではないので、ハードウェアH.264デコーダーなどを内蔵しているわけでもない。

 しかし、内蔵のプレーヤーで再生可能な動画のファイルフォーマットはわりと豊富だ。プレーヤーにはRealPlayerを採用し、3Gケータイでは標準の動画フォーマットとなっている3GPPやMP4のファイルを再生できる。

 MP4はモバイル向けプロファイルに制限されるようだが、映像がH.264コーデックの動画ファイルも再生可能。また音楽ファイルと同様、データを保存する際のフォルダの階層やファイル名などに特別なルールはなく、基本的にどこに保存するのも自由だ。規定のフォルダも用意されるが、ファイルマネージャーからファイルを選択して動画再生を開始できるので、実質、動画ファイルはどこに保存してもいい。

Photo RealPlayerは、ほかの機能(一覧など)から再生機能だけが利用されるほか、単体で起動して使うこともできる(左)。動画は静止画とセットで「画像/ビデオ」から一覧でき、サムネイル表示にも対応。動画の場合、サムネイルの左にフィルムのロゴが入る(右)

 X02NKでは、筆者がソフトバンクの910SHやドコモのP905i向けに作成した、640×480ピクセル、640×360ピクセルのMP4ファイルも問題なく再生できた。X02NKのディスプレイ解像度は320×240ピクセルしかないのでメリットはほとんどないが、2Mbpsという高いビットレートのMP4ファイルも再生可能ということだ。ほかにも640×368ピクセル、432×240ピクセル、400×240ピクセルといった、変則的な解像度の動画も再生可能だった。SD-Videoとして保存した3GPP/MP4ファイルなどもそのまま再生でき、P905iで使用していたmicroSDカードを装着したところ、ほぼすべての動画ファイルを再生できてしまった。

 とにかくPCに保存された動画ファイルを手軽に再生したいという場合は、Nokia PC Suiteのファイル転送機能で自動変換させればいい。このソフトウェアでは、Windows Media Playerで再生できる、ほとんどの動画ファイルをMP4ファイルに変換し、X02NKに転送可能。映像はH.264、音声はAACでエンコードされ、最も高画質な変換モードでエンコードしたデータはテロップなども十分に読める。

 また、X02NKとPCをUSB接続している際にも、通話やメールの送受信が行えるので、つなぎっ放しで動画変換と転送を行っても、着信を逃さない。なお、Nokia Video Managerという、より多機能な動画管理が可能なNokia PC Suiteのアドインも提供されているが、現状では日本語には非対応で表示も化けてしまうのが残念だ。

Photo Nokia PC Suiteの端末イメージ部分に動画ファイルをドロップするだけで、X02NKで再生可能な動画フォーマットに変換し、転送する。画質は3段階から選択でき、事前に設定しておけば確認も省略できる。MPEG2ファイルが相変わらず変換できないのは、何とかしてほしいところ

 プレーヤーはメディアキーによる操作に対応し、縦横表示の切り替えはスライドに連動。下にスライドさせると横画面、上にスライドさせると縦画面に切り替わる。巻き戻し/早送り時には静止画のみの表示となるが、再生位置は表示されるので、それが目安になる。レジューム機能なども備えていないが、バックグラウンドで再生を一時停止しても通話やメールに影響しないので、さほど不便に感じることはなさそうだ。またテレビなどに映像を出力した場合には、本体ディスプレイの表示の向きに関係なく、ビデオ出力のみが常に横長画面になる点もよくできている。

Photo 付属のビデオケーブルはイヤフォンマイク端子に接続する。カバンに忍ばせておくと、けっこう遊べそうだ(左)。X02NKのディスプレイ上では縦画面表示でも、ビデオ出力時には、映像のみが横長のフルスクリーンで表示される。何でもかんでも、そのままビデオ出力しているわけではない(右)

 YouTubeのストリーミング再生が可能なのは、すでに紹介したとおりで、筆者は「MobiTubia」というソフトを使っている。常に横長画面になるのはご愛嬌だが、日本語表示に対応し、再生終了後にキャッシュに残った動画ファイルを保存できるのが便利な点。気に入った動画を電波の届かない地下鉄での移動中などに楽しめるわけだ。

 ほかにもβ版ながら、DivXから純正のDivXプレーヤーが提供されており、PC用にエンコードしたDivXファイルも(コマ落ちすることは多いが)再生できる。

 X02NKは動画の再生能力自体がとがっているわけではないが、音楽再生と同様、動画再生もやはり手軽で楽しいのであった。

Photo YouTubeの純正アプリ(フロントエンド)は日本語表示が化けるが、MobiTubiaではまったく問題なし。X02NKのベースモデル「N95」では、アップデートすることでブラウザから直接Flash Videoを再生できるようになっている。X02NKへの対応が待ち遠しい
Photo DivX純正のDivX Player。PC用にエンコードしたDivXファイルもそのまま再生できるが、さすがにコマ落ちが目立つことも多い。ただし音声は途切れないので、“とりあえず見たい”だけなら十分に使える。もちろん横長のフルスクリーン表示も可能だ

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