KDDIの「フルチェン」は、端末の外装パーツを丸ごと交換できるサービスと、EZケータイアレンジにケータイ向けコンテンツを融合させたUIパッケージ「ナカチェン」を組み合わせた、携帯電話の“フル”着せ替えサービス。
KDDIがこのサービスを開始するのは、1つの機種を長く使って欲しいという狙いがあるからだ。キズや汚れが目立ってきたときに新品同様にリフレッシュできるだけでなく、気分や季節、また進学や就職・転職といったユーザーの環境変化に合わせて、携帯電話も新しくに生まれ変わることができる。
交換パネルは標準5色のほか、LISMOや星空、ストライプといったキャリアやメーカーオリジナルデザインのもの、そしてプロ野球チームや人気キャラクターとコラボレートしたものを用意しており、今後も増える予定だという。パネルの価格はまだ検討中だが、5000〜1万円程度になるという。販売はauのキャリアショップ(PiPit含む)で行い、取り付けはショップスタッフのみが行う。作業料として500円程度が必要で、auポイントでの支払いはできない。
作業には特殊な工具が必要なため個人では行えず、購入ずみパネルを持ち込場合でも作業料が必要だ。作業時間は数分ですむが、店頭の混雑具合によっては預かり作業になるという。
フルチェンに対応するのは、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製の「フルチェンケータイ re」の1機種。今後もフルチェン対応の端末が発売されるかどうかは「未定」(KDDI)とのことだが、他メーカーからもフルチェン端末が登場する可能性はありそうだ。
コラボパネルには“スポーツフルチェン”として、ジャイアンツケータイ、ベイスターズケータイ、ドラゴンズケータイ、タイガースケータイ、カープケータイとセリーグ6球団のパネルが用意されている。今後パリーグ6球団とコラボすれば、“(ソフトバンク)ホークスケータイ”が出るのだろうか。説明員に聞いたところ「ファン層などの調査から今回はセリーグ6球団とコラボーレートした。パリーグだけでなく、サッカーなどさまざまな球団と交渉している」とのことだ。
さて、UIを変更するナカチェンは「Woooケータイ W62H」「W62SH」「Sportio」「G'zOne W62CA」「W64SA」「W62T」が対応しており、今後発売される新端末も原則的に対応するという。
ナカチェンのコンセプトは、UIのデザインを変更するだけでなく、ネットサービスや電子書籍といったケータイ向けコンテンツへのアクセスドアをこれまでよりも大きくするというもの。ライフスタイルに合わせてKDDIが提供する8種類と、コンテンツプロパイダが提供するものも用意。そのほか、“トヨタケータイ”「TiMO」向けに開発中のナカチェンパックでは、ハンズフリー設定ガイドや緊急通報サービスの項目をメニュー画面の目立つところに配置している。
ナカチェンパックを端末にインストールする場合も、キャリアショップ(PiPit含む)の窓口に端末を持ち込む必要がある。ただし、こちらの手数料は無料だ。パックを1度インストールすれば、端末内でEZケータイアレンジのデータとして扱え、ユーザーが操作することでUIを“ナカチェンする”ことができる。
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