5分で分かる、今週のモバイル事情5月31日〜6月6日

» 2008年06月06日 21時03分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

「動画は大きな成長ドライバー」――906iシリーズのデビューイベントに山田副社長登場

 6月1日、ビックカメラ有楽町店本館とヨドバシカメラ マルチメディアAkibaでドコモの「906iシリーズ」と「PRADA Phone by LG」のデビューイベントが開催された。ドコモは6月1日に「P906i」とPRADA Phone by LG、6月2日に「SO906i」、6月3日に「SH906i」、6月4日に「N906iμ」、6月5日に「F906i」を発売。他キャリアにさきがけて夏モデル6機種を投入した。

 デビューイベントには、ドコモの次期社長に内定している山田隆持代表取締役副社長が参加し、夏モデルの魅力をアピール。モバイル動画がドコモにとって大きな成長ドライバーになるという見方を示し、「これにしっかりと取り組んで、お客様の生活向上や体感向上に努めたい」と話した。

 PRADA Phone by LGについても「日本で発売するにあたって優雅なスタイルに加え、機能面も充実させた。日本市場でも必ずや大ヒット商品になり、お客様に喜んで使っていただけると確信している」と自信を見せた。


ソフトバンクモバイル、年内に「iPhone」を発売

Photo GSM版の「iPhone」

 ソフトバンクモバイルが6月4日、「iPhone」を2008年中に日本で発売すると発表した。6月6日時点でiPhoneは、GSM対応のモデルのみのラインアップとなっているが、日本国内で発売されることから、W-CDMAに対応した「3G版iPhone」が登場する可能性が高い。プレスリリースでは具体的な発売時期や仕様は明言されず、ソフトバンクモバイル広報部でも「プレスリリースに書いてある以上のことは言えない」としている。

 iPhoneの国内販売については、ドコモとソフトバンクが契約獲得を巡って争っていたが、ソフトバンクモバイルに軍配が上がった格好。NTTドコモは、「引き続き当社から発売する可能性について検討していく」とコメントしている。

 なお、6月9日(現地時間)にはAppleの開発者向け年次イベント、Worldwide Developers Conference(WWDC)の開催が予定されており、そこで何らかの発表がある可能性もある。

キーワードは「スポーツ」「チェンジ」「ビデオ」――au、夏モデルを発表

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 6月3日、KDDIがauの夏モデル12機種を発表した。夏モデルのテーマは「スポーツ」「チェンジ」「ビデオ」。モーションセンサーを内蔵し、端末を持ち歩くだけで消費カロリーを把握できる端末や、外装をフルチェンジできる端末など、多彩な新モデルをラインアップした。

 サービスは、PC経由で購入した映画や海外ドラマをケータイに転送して鑑賞できる「LISMO Video」を6月3日に開始。一部端末には、ソフトバンクモバイルの「PCメール」のau版とも言える「ケータイdePCメール」を提供する。また、夏モデルから導入すると報じられていた「割賦販売制度」も、夏モデルとCyber-shotケータイ W61Sから適用することを明らかにした。

 割賦販売は2008年6月10日からスタートし、「シンプルコース」で購入する際、ユーザーは従来の一括払いに加え、12回/24回の分割払いを選べるようになる。割賦販売の導入に合わせて、シンプルコース向けの新料金プランも導入し、最も安価な「プランSSシンプル」+「誰でも割」適用時で月額基本使用料が980円(無料通話1050円分、通話料21円/30秒)となる。

「女性にモテたいソフトバンク」――ソフトバンクモバイル、夏モデルを発表

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 6月3日、ソフトバンクモバイルが夏モデル11機種を発表した。夏モデルのテーマは「女性にモテたいソフトバンク」だと同社社長の孫正義氏。11モデルのうち8モデルを女性向け端末として投入し、他キャリアに比べると弱かった女性層の取り込みを目指す。

 男性層をコアターゲットとする端末は、3モデルをラインアップ。6代目にして全部入りとなったAQUOSケータイ「923SH」や、スリムになったVIERAケータイ「921P」、ちょいワルオヤジ向けの両面テクスチャーケータイ「823T」を投入する。

 サービスについては、ドコモの「2in1」や「着もじ」のソフトバンクモバイル版ともいえる「ダブルナンバー」と「着デコ」を提供し、デザインを一新した「新デザイン絵文字」を導入。他キャリアが先行するサービスをキャッチアップして、加入者増につなげたい考えだ。

ソフトバンクモバイル、13カ月連続の純増シェアトップに――5月の契約数

 6月6日、電気通信事業者協会(TCA)が、2008年5月末の携帯電話・PHSの契約数を発表。4月に純減となったウィルコムも5月には巻き返し、全ケータイキャリアが純増を記録した。

 キャリア別では、NTTドコモが6万900件、auが7万2400、ソフトバンクモバイルが17万3700、イー・モバイルが5万1500の純増。10万台の純増はソフトバンクモバイルのみとなったが、他のケータイキャリアも純増を維持している。

 4月に純減となったウィルコムは、5月に巻き返して1万1200の純増を記録した。その理由についてウィルコムでは「『HONEY BEE』を始めとする音声端末が好調で、個人音声セグメントでの新規獲得が伸張した結果」(広報グループ)としている。

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