auのソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製端末は、以前からスライド式のイヤフォンカバーを採用している機種が多い。「Cyber-Shotケータイ W61S」は左側面にイヤフォンジャックを搭載しており、カバーはスライド式だ。なお、auの夏モデルでスライド式のイヤフォンカバーを採用しているのは、同じくソニー・エリクソン製の「フルチェンケータイ re」のみとなっている。
最近は、最大4Mbpsの高速通信が可能な赤外線規格「IrSimple」に対応する機種が増えているが、W61Sはどうだろうか。
ハイエンドなカメラ機能を備えるだけに、大きなサイズで撮った写真をIrSimpleで手軽に送信したいところだが、W61Sの赤外線通信はIrMCのバージョン1.1。残念ながら、IrSimpleには非対応だ。
W61SのBluetoothは、ワイヤレスで通話や音声出力、データの送受信に対応している。音声出力できるのはどんな機能やコンテンツか、という質問が寄せられた。
通話以外で、W61SのBluetoothで音声出力できるのは、LISMO Player/ワンセグ/デジタルラジオの3機能。W61SのBluetoothはリモート操作できるAVRCPにも対応しており、ドコモの「ワイヤレスイヤホンセットP01」で試したところ、LISMO Playerの音量調節、曲のスキップ・頭出し、ワンセグの音量調節、チャンネル変更などの操作ができた。なおワイヤレス出力中はケータイ本体から音量調節はできず、Bluetooth対応機器から操作する必要がある。
なお、EZチャンネルプラス/EZナビウォーク/音楽付きスライドショーの「音フォト」の音声は、Bluetooth出力できなかった。
KCPプラットフォームを使っていたころのソニー・エリクソン端末は、ダイヤルキーの下にページ送りキーを搭載したモデルが多かった。W61Sは単独の[ページ送り]キーを備えておらず、十字キーの左右で行う。右キーを押すと下に、左キーを押すと上にスクロールする。
またEZweb閲覧中は、[メール]キーで“戻る”、[EZ]キーで“進む”の操作が可能。メール閲覧中にはメールキーで1つ前のメールへ、EZキーで1つあとのメールへと切り替わる。
W61Sには、撮影した写真をスムーズに閲覧できる「フォトビューアー」が搭載されている。この機能は、本体とmicroSD内のデータフォルダに保存された写真を表示できるが、デジカメやほかの端末で撮影した写真を表示させるにはちょっと工夫が必要だ。
まずW61SにmicroSDをセットし、カメラをデジカメモードにして起動する。するとmicroSD内に、「***KSN3D」フォルダ(***には100〜999の数字が割り振られる)が作成される。その後、microSDをPCにセットし直し、フォトビューアーで見たい画像を***KSN3Dフォルダにコピー。さらに、コピーした写真のファイル名を「SN3D****.jpg」(****には0001〜9999の番号を入れる)に変更すればいい。
microSDをW61Sに再度セットしてフォトビューアーを起動すると、番号の大きい順に写真が表示される。前回紹介したように、W61Sのフォトビューアーと音フォトはテレビ出力も可能だ。W61Sで撮影した画像だけでなく、ほかの端末やデジカメで撮影した画像も外出先の大画面でスライドショーを楽しめる。
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