「F906i」で新たに搭載されたのが、「サーチキー」だ。ダイヤルキー下部に検索専用のキーが用意され、これを押すと(1)iモード検索(2)フルブラウザを使ったGoogle検索(3)地図アプリの検索(4)辞書検索(5)電話帳のフリガナ検索(6)任意の相手からの送受信メールの検索 ができる。メニューをたどることなく“すぐ検索”できるという、まさに“ものぐさ向け”な機能だ。
NTTアドの調査によると、最近の若い人は、テレビを見ているときに気になることがらをケータイで検索するという。サーチキーは、この世代の人たち向けにも便利そうだ。


狭い我が家はテレビの近くにノートPCがあり、気になることはたいがいPCで調べてしまうのだが、せっかくだからPCを封印してF906iのサーチキーを使ってみた。最近ハマっている海外ドラマ「ヴェロニカ・マーズ」のオープニングの曲が気になったので「ヴェロニカ・マーズ オープニング」で検索したところ、さくっと検索結果が出てきた。検索結果の表示画面でサーチキーを押せば、追加で情報を検索することもサーチキーの便利さを実感したのは、地図検索。検索窓に行きたい場所の住所を入力して検索すると、その住所が地図に表示された状態で地図アプリが起動する。この住所が目的地なら、あとは出発地を入力するだけですみ、今いる場所から出発するなら、現在地を測位するだけでいい。地図アプリを起動して住所を入力して……といった手順をふむより簡単だ。
もう1つはワンセグを見ながらiモードやフルブラウザ、辞書、電話帳などの検索ができる点だ。特に横画面でワンセグを見ながらサーチキーでGoogle検索すると、画面にワンセグを表示した状態で検索結果を閲覧できる。また、アドレス帳検索や送受信メール検索も、ワンセグを表示した状態で結果が表示されるので、例えば“今見ている面白いシーンをメールで伝えたい”とか、“ワンセグを見ながら受信したメールの返事を書きたい”などといった時に役に立つ。
サーチキーを使った各種検索機能のうち、“これはどうにかしてほしい”と思ったのが、送受信メールの検索だ。アドレス帳に登録した人の名前からこれまでの送受信メールを検索できるのだが、この検索がかなりもっさりしている。
私の場合、端末内に300件くらいのメールが保存された状態で使ったのだが、最初の概要が表示されるのに約4秒かかり、一覧を表示するのにさらに4秒くらいかかった。この処理に多大な負荷がかかっているであろうことは想像に難くないが、裏事情を知らない人が使ったら、その遅さに驚くのではないかと思う。ケータイにサクサク感が求められる昨今、ここはがんばって改善してほしいところだ。
さらにいえば、送受信メールのフリーワード検索に対応してくれると、PCメール感覚で利用できて利便性が向上しそうだ(さらに負荷が高い処理ではあるが……)。このあたりの処理が高速化されれば、フォルダ分けなどしないですむようになるかもしれない。
指紋センサーで、おサイフケータイをしっかりガード
第3回 「F906i」の、ここが気になる
第2回 歩数計で“厳しい現実”を思い知る
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