米MasterCardは10月30日、モバイル決済サービス「MasterCard Over-the-Air Provisioning Service」の立ち上げを発表した。商品やサービスの代金を、携帯端末で支払い可能になるという。
同社は既に非接触型ICカードによる決済サービス「MaterCard PayPass」を展開しており、これを携帯電話に利用する。消費者は短距離無線通信技術(NFC)を搭載した携帯電話にPayPassアプリケーションをダウンロードし、MasterCard発行銀行のWebサイトで自分の支払い口座情報などを設定する必要がある。
小売店側は現在使っているPayPassサービス対応POSシステムを、新サービスにそのまま流用できるとしている。
MasterCardは、今年6月には携帯電話による送金サービスを提供するObopayと提携。5月にはカナダでNFC技術によるモバイル決済サービスのトライアルを開始した。また米ワシントン州でもNokia、U.S. Bankと共同で1月からモバイル決済の実証実験を始めるなど、モバイル決済戦略を進めている。
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