イー・モバイルが10万超の純増、ソフトバンクは1年半連続首位──10月契約数

» 2008年11月10日 15時04分 公開
[園部修,ITmedia]
グループ名 2008年10月純増数 累計
NTTドコモ 3万2700
 2in1:−7600
5396万9600(51.3%)
 2in1:44万6500
KDDI 4万6700 3049万8400(29.0%)
ソフトバンクモバイル 11万8400
 ダブルナンバー:1000
1975万1600(18.8%)
 ダブルナンバー:4800
イー・モバイル 10万2500 91万4200(0.9%)
携帯総計 30万300 1億513万3800
(前月比増減率 0.3%)

 電気通信事業者協会(TCA)が11月10日に発表した、2008年10月末時点での携帯電話・PHS契約数は、1億969万7600件。9月末から約27万7500件増加した。このペースで推移すれば、年内には1億1000万契約を突破しそうだ。

 携帯電話の契約数は1億513万3800件。9月と比べると、各社とも2008年冬商戦向けの新製品を発表する直前だったこともあってか、ペースがやや鈍化したが、それでも30万件超の純増となった。キャリア別の純増数では、相変わらずソフトバンクモバイルが首位を走り、11万8400の純増を記録した。これで同社の純増首位記録は18カ月連続ということになる。また、今月はイー・モバイルの躍進がめざましく、2008年3月以来の10万件超えとなる10万2500件の純増を達成。ミニノートPCとのセット販売の対象機種や販売店舗数が増加していることが大きな純増につながっているという。また、Windows Mobile搭載のタッチパネルスマートフォン「Touch Diamond」(S21HT)の人気が高く、10月の純増に好影響があったとのこと。

 一方、先月純増2位と大きく躍進したNTTドコモは純増数で久々の4位に転落した。純増は3万2700件にとどまっている。景気が悪化していることや、11月に新製品の発売を控えていたこともあり、買い控えの兆候が見られたという。ただ、解約率は過去最低よりもさらに低いレベルで推移しているほか、番号ポータビリティの転出件数も過去最低となるなど、状況は悪くないという。2in1契約は、サービスが始まって以来となる純減になり、7600件減少した。これは10月31日まで実施していた、基本使用料が半額になるキャンペーンが終了したことに伴う解約が多かったため。KDDIのauも、9月から純増数を下げ、4万6700件にとどまっている。こちらも新製品発表直線の端境期だったことが影響したようだ。

Graph 携帯電話純増数の推移
Graph 携帯電話純増シェアの推移

MNP利用状況 差し引き
NTTドコモ −1万3300
au −1600
ソフトバンクモバイル 1万4200
イー・モバイル 700

  2008年10月純増 累計
・システム別
NTTドコモ(W-CDMA) 28万9300 4673万3500
NTTドコモ(PDC) −25万6600 723万6100
au(CDMA2000 1x) 5万7200 3013万4000
au(cdmaOne) −1万500 36万4400
ソフトバンクモバイル(W-CDMA) 28万7000 1660万7500
ソフトバンクモバイル(PDC) −16万8600 314万4100
イー・モバイル(W-CDMA) 10万2500 91万4200
・プリペイド契約
NTTドコモ −100 3万8900
KDDI −6200 47万3800
ソフトバンクモバイル −1万1000 109万5400
イー・モバイル 2100 1万1900
合計 −1万5200 162万0000
・通信モジュール
NTTドコモ 1万1900 152万700
KDDI(auモジュール系サービス用回線数) 1万5900 89万7500
ソフトバンクモバイル -200 3万2300
合計 2万7600 245万500
・IP接続サービス
iモード(NTTドコモ) 1100 4806万9800
EZweb(KDDI) 4万2400 2587万6600
Yahoo!ケータイ(ソフトバンクモバイル) 8万7800 1587万7800
EMnet(イー・モバイル) 6900 4万1600
合計 13万8300 8986万5800

ウィルコムは2万2700件の純減

グループ名 2008年9月純増 累計
ウィルコム −2万2700 456万3800
PHS総計 −2万2700 456万3800

 ウィルコムのPHS契約数は、7月の461万6900契約をピークに3カ月連続で純減。累計契約数は456万3800件となった。契約数456万件という数字は、2007年4月ころ(約459万件)に近い水準で、厳しい競争環境の中、苦戦を強いられている。

 10月28日にウィルコムが開催した2008年冬モデル発表会では、同社取締役執行役員 副社長の土橋匡氏が、法人向けのPC用データ通信サービス市場で、競争が激化していることが苦戦の最大の理由だと説明。一方でコンシューマー向けの音声通話需要は好調であり、2008年冬モデルの投入とともに、「11月を境に純増に転じる」と話した。

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