第4回 “ベーシックとバリュー”、結局何が違う?:ケータイの「分離プラン」を改めて考える(1/3 ページ)

» 2009年01月20日 19時38分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
photo ドコモは2007年11月に分離プランとなる新たな販売方式「ベーシックコースとバリューコース」を導入(写真は新販売方式発表当時の中村維夫前社長)

 携帯電話の既存キャリアとPHSのウィルコムは、それぞれ端末代金を分割払いできる仕組みを導入し、すでに主流になりつつある。キャリアごとに細かな違いはあるが、端末は購入時に値引きされない代わりに月々の利用料金を割り引いて安くする仕組みである点は共通だ。

 一方で、ドコモとKDDIは従来の端末販売方法を終息させつつも(ドコモは905iシリーズより前に発売した在庫端末のみ従来モデルで販売)、それに近い販売方式──ドコモはベーシックコース、auはフルサポートコースを用意する。端末価格は分離プランのそれと同じだが、端末購入時にまとめて値引きして月々の基本料金は従来どおりとなるものだ。

 従来と異なるのは、購入端末を24カ月継続して使用することが前提となり、値引き額は端末価格に関わらず同額となること。条件の期間以前に解約、あるいは機種変更(買い増し)する場合は、いわゆる契約解除料金として購入時に値引かれた金額の一部を端末利用期間に応じてユーザーが支払わなければならない。

 ドコモのベーシックコースは、ベーシックコースで端末を購入した場合の基本料金プランとなる“ベーシックプラン”を用意し、購入時に端末価格を1万5750円値引きする。auのフルサポートコースも同様に、フルサポートコース用料金プランを用意し、2万1000円を値引く。ただしこの2社の仕組みには値引き額以外にもやや違いがあり、前回触れた典型的な分離プランに対する位置付けも少し異なる。

 ドコモの場合は、典型的な分離プランである「バリューコース」に対して、このベーシックコースを選ぶメリットは(現状)あまりない。バリューコースは基本料金が約半額になる上、24カ月に渡って購入した端末を使用すると、実質の割り引き額が2万円ほどになるからだ(24カ月を超えるとさらに割安になる)。

 利用期間が24カ月に達する前に解約、あるいは機種変更する場合も、実質の端末代金は割り引き額の違いがそのまま反映される。バリューコースなら端末代金の残金を分割で払い続けることも選択できるが、ベーシックコースの契約解除手数料は一括で支払う必要がある。料金面の特典も実はほとんどないが、あえて言うならば基本料金が高い分、100ポイント=100円単位で端末や商品を購入できる“ドコモポイント”が貯めやすい(バリューコースによる端末の分割払い額はドコモポイント取得の対象にはならない)ことに加え、従来の販売方法に近い方法を残してあるということになるだろう。

ドコモのバリューコースとベーシックコース別実質端末代金の違い端末価格販売方式割り引き総額(相当)月々の割引額(相当)購入端末の継続利用期間(契約解除料含む)
6カ月12カ月18カ月24カ月36カ月
高機能端末(SH-01A)5万7120円バリュー2万160円840円5万2080円4万7040円4万2000円3万6960円2万6880円
ベーシック1万5360円640円5万3280円4万9440円4万5600円4万1760円4万1760円
スタンダード端末(N-03A)4万2840円バリュー2万160円840円3万7800円3万2760円2万7720円2万2680円1万2600円
ベーシック1万5360円640円3万9000円3万5160円3万1320円2万7480円2万7480円
実質0円端末(N706i?)2万2680円バリュー2万160円840円1万7640円1万2600円7560円2520円-7560円
ベーシック1万5360円640円1万8840円1万5000円1万1160円7320円7320円
※2008年12月末時点の価格で試算

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月06日 更新
  1. KDDIのローミング終了で楽天モバイルはどう変わる? 心もとない700MHz帯、独り立ちのカギは5Gにあり (2026年10月03日)
  2. ドコモがほぼ全ての料金プランを値上げ それよりも端末の値上げが気になるこの頃 (2026年10月03日)
  3. ドコモがRCSで同意未取得の不備 約1万6000件に影響、対象ユーザーは利用停止に (2026年10月04日)
  4. 高市首相がAppleに要請――「自殺防止機能の搭載を」 生成AIへの相談増加を受け (2026年10月03日)
  5. ahamoがついに料金プランを改定。段階制へ――「40GB」が業界の新たなスタンダードになるのか (2026年10月04日)
  6. JALモバイルはなぜIIJに加え「ahamo」を選んだのか? JALとドコモが明かす“ホワイトレーベル”の狙い (2026年10月05日)
  7. 【ワークマン】3900円の「防水ワールドウォークバックパック」 リュックやトートバッグ、ポーチになる (2026年10月05日)
  8. WAON POINTやAEON Payのキャンペーンまとめ【10月4日最新版】 ポイント10〜20倍の獲得チャンス多数 (2026年10月04日)
  9. 「Androidのマイナンバーカード」は10月20日スタート予定 今の「スマホ用電子証明書」と何が違う? (2026年10月02日)
  10. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー