ただのコラボでないコラボで「新しい価値」を──「N-04A」で感じるamadana“第2幕”開発陣に聞く「N-04A」(1/4 ページ)

» 2009年01月28日 10時45分 公開
[岩城俊介,ITmedia]
photo NECの“NEW amadanaケータイ”「N-04A」。カラーはamadana brown、ultimate pink、amadana white、amadana blackの4色で展開する。奥は初代amadanaケータイのN705i

 「ただのスライドでは面白くない」「ただのコラボでも面白くない」──。

 デザイン家電ブランドのamadanaとNEC、ドコモのコラボモデルとして、“amadanaケータイ”第1弾「N705i」(「N706iII」も含む)が2008年1月に登場した。ワンセグやおサイフケータイ、国際ローミング、FOMAハイスピードといった機能とともに、amadanaならではのデザインに対する評価が特に高く、5000台限定で販売された「N705i Limited Edition 5000」はわずか2日で予約販売台数に達した。

 N705iから約1年、“amadanaケータイ”は「N-04A」として、フルワイドVGA(480×854ピクセル)の3インチディスプレイや320万画素のAF(オートフォーカス)カメラ、下り最大7.2MbpsのFOMAハイスピード、ワンセグ、おサイフケータイなど、ニーズの高い機能とともに、厚さ12.9ミリのスリムで美麗なデザインのスライドボディをまとって進化を遂げた。

 このamadanaとのコラボレーション“第2幕”として展開するN-04Aに、NECはどんな思いを込めたのか。商品企画担当者に開発の意図や裏側を聞いた。

photo NECモバイルターミナル事業部 N-04A商品企画担当の杉原光明氏

「NEC初のスライド」で取り組んだこと

 実はN-04Aは、(国内向けの)NEC製携帯として初めてのスライド端末。初めての取り組みながら、ディスプレイが弧を描くように開く新機構の“アークスライド”を採用した(過去、N900iなどの折りたたみ端末に“アークライン”デザインも採用していた)。

photophoto 「N-01A」(左)と初代amadanaケータイ「N705i」(右)

 さらに従来の「iμ」シリーズの流れをくむ、厚さ12.9ミリのスリムでコンパクトなボディの中にフルワイドVGAのディスプレイやタッチセンサーキー、ワンセグ、おサイフケータイ、320万画素AFカメラ、Bluetooth、“SRS TruMedia”サウンド、WMVやFLV(Flash Video)再生対応のフルブラウザ、iコンシェルやiウィジェットといったドコモの新サービスなど、ユーザーニーズの高い機能をコンパクトなボディに凝縮した意欲的なモデルとなっている。

 ハイエンドモデル「N-01A」との違いは、スタイルとタッチパネル、カメラスペックのほか、GPSやGSM国際ローミング、ニューロポインター、プッシュトーク機能、(テレビ電話などに用いる)サブカメラを備えない程度となる。ソフトウェアもN-01Aや「N-02A」とほぼ同様で、タッチセンサーキー用のUIやスライドスタイル用の味付けが新たに加えられた。

 「NECとしてN-01Aのようにアグレッシブなモデルがある中で、ある程度コスト面を意識し、少し割り切った機能はあります。ただ、ユーザーニーズが高いスペックはしっかり維持しており、機能と本体サイズ、そして価格を高次元にバランスさせた機種です」(商品企画担当の杉原光明氏 以下、省略)

 N-04Aはドコモの新シリーズにおいて、スリムボディでややビジネス寄りの「SMART」シリーズに分類される。コアターゲットは30代の“オトナ”な男女とし、主に男性ユーザーを軸に据える。ビジネス寄りのSMARTシリーズであるが、そのユーザーに「ビジネスだけではなく、ビジネスにも使えるし、オフでもおしゃれに便利に使ってもらえる端末を」というテーマで開発したという。

photo 画面角度の違い。左からアークスライドボディの「N-04A」、通常スライドボディの端末、折りたたみボディのN705i

 まず目を引くのが、前モデルのN705iを継承した“amadanaクオリティ”のデザインだ。厚さ9.8ミリの「N705iμ」などで培った薄型化技術とともに、厚さ12.9ミリの“アークスライド”ボディで実現する。

 アークスライドは、ディスプレイが円弧状に開く機構。通常のスライド機構と異なり、画面がよくある折りたたみ端末のように手前に傾くので、画面の見やすさや通話のしやすさに寄与する。

 「スライド端末もかなり認知されている中で、“薄いスライドモデル”だけでは少しインパクトがありません。また、ディスプレイがどんどん大型化していく中で、スライド端末だと“開いた時に向こう側に倒れ込むよう見える”と錯覚することも多いと聞きます。使い勝手を向上させ、より安心して使ってもらうには何が必要かを考えたときに生まれたのがアークスライド機構でした」

 NECのスライド端末への取り組みは、スライド形状や利用シーンの考察、薄型化技術の開発など、N-04A発売の1年以上前から始まっていた。この段階で、すでにいくつもプロトタイプを作成していたという。

 厚さ12.9ミリとなるスリムボディには「N703iμ」やN705iμで培った、薄型化のための「板金と樹脂素材を一体形成し、強度と“薄さ”を両立させる」技術が存分に取り入れられた。

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