YouTube モバイルが3キャリア対応──国内主要端末で利用可能に

» 2009年04月06日 15時18分 公開
[ITmedia]

 グーグルが4月6日、YouTube モバイルが3キャリア対応を果たしたことを発表した。

 これまでにも、主にNTTドコモの最新モデルを中心に、携帯電話上でYouTubeの動画を視聴するサービスを提供してきたが、4月4日までに実装を完了した、端末に合わせて動画を分割する機能によって、ほとんどの現行機種でYouTubeの動画が視聴可能になった。

 対応機種は、NTTドコモが900iシリーズ以降、703iシリーズ以降と、一部機種をのぞく2008年冬モデル、auは3GPP2対応機種のほとんど(主にWIN端末)、ソフトバンクモバイルは3GPP対応機種のほとんど。ソフトバンクモバイル端末には、今回初めて正式に対応した。

 分割再生機能は、端末のメモリースペックに合わせてYouTubeに掲載されている動画を分割し、再生する機能だ。最も制約の少ない904iシリーズ以降の機種は10分毎、903iシリーズ以前の機種や70xiシリーズの機種は2分半毎、au端末は2分毎、ソフトバンクモバイルは20秒毎に分けて画面上にリンクが用意される。

キャリア 分割時間(対応機種)
NTTドコモ 10分毎(904iシリーズ以降)
2分半毎(903iシリーズ以前)
KDDI(au) 2分毎(3GPP2対応機種)
ソフトバンクモバイル 20秒毎(3GPP対応機種)

 YouTubeにアップロードされている、4時間36分ある動画「Longest Video Ever On YouTube!」だと、20秒毎の場合839本に分割される。実際に見るかどうかは別の問題だが、シニアプロダクトマネージャー 日本およびアジア太平洋地域担当の徳生裕人氏は「どんな動画でも全部モバイルで見られるようになったことが重要」だと話した。

 YouTube モバイルは、PCと同じURLにアクセスすると、PCとほぼ同等の機能を携帯電話からも利用できるページが開く仕組み。ログインすればお気に入りをPCとケータイで共有したり、登録したチャンネルやキーワードで検索した最新動画のチェックも可能だ。携帯電話で撮影した動画は、メール経由でアップロードできる。初めてYouTube モバイルにアクセスしたユーザーに対しては、パケット通信料の定額制への加入を確認するなど、対策も講じている。

PhotoPhotoPhoto 分割再生機能を実装したことで、ここ2年ほどの間に発売された携帯電話でならほぼ再生ができるようになったというYouTube モバイル。ちなみにYouTube モバイルのトラフィックのうち、iPhoneなどのスマートフォンからのアクセスをのぞくと、約半数が日本市場からのものだという

 「YouTubeで見付けた面白い動画のURLを、PCと携帯電話に同時に送っても、それぞれの環境で最適な形で再生できる。プロモーション用の動画なども、YouTubeにアップロードすれば、特別な仕組みなしでモバイル向けの配信が可能になる」(徳生氏)

 今後は、さらなる画質の最適化とサイトの高速化、そしてモバイル向けには提供できていない機能の実装を進める考えで、モバイル向けのYouTubeでもPCバントほぼ同等の機能を提供していく考えだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年