iidaの新機種「lotta(ロッタ)」は、カジュアルのカラーとコンパクトなボディが特徴のベーシックモデルだ。ボディカラーのwhiteには「3」、yellowには「5」、greenには「7」の数字が背面パネルに刻印されている。lottaという名称は「運命、巡り合わせ」を意味する「lot」に由来する造語。各本体色のツートンカラーが合わさるといった意味も込められているという。ターゲット層は20〜30代の男女。発売は2月中旬以降の予定。
lottaの開発メーカーは京セラで、プラットフォームは「KCP」を採用している。ソフトウェアは発売中のiida端末「misora」「PRISMOID」と同様で、デザインのみを変えている。「misoraはプレーンなデザイン、PRISMOIDは尖ったデザインだったが、lottaはその中間に位置付けられる」(KDDI説明員)という。デザイナーには、「G9」のデザインも担当した岩崎一郎氏を起用した。
背面に数字を刻印したのはデザイン上の理由が大きいが、3、5、7をあえて採用したのは「日本人は奇数が好きな人が多い」という岩崎氏の考えによるところもあったという。日本では「七五三」の行事があるほか、奇数が縁起のいい数字と言われていることも関係しているとのこと。ちなみに、「1はデザイン的にあまり映えない。9はlottaが4色だったら採用していたかもしれない」(説明員)とのこと。
本体色について、1機種でイエローとグリーンをそろえるのはケータイでは珍しく、カジュアルさを重視したlottaだからこそ実現できたという。本体色の違いは背面パネルと発話キー、lottaロゴなどで、そのほかのパーツはほぼブラックで統一されている。こうした、色の違いを抑えた配色の意匠はG9にも通じるものがある。
本体サイズは約49(幅)×100(高さ)×14.6(厚さ、最厚部約17ミリ)、重さは約108グラムで、軽量かつコンパクトなボディとなっている。キーの操作性にもこだわり、指の移動量が少なく済むよう、各キーを密集させたフレームレスタイプのキーを採用した。misoraとPRISMOIDはキー間に隙間があり各キーも小さいので、lottaの方が押しやすいと感じる人は多そうだ。また、「十字キーやソフトキーはシルバー、ダイヤルキーはブラックに色を分けることで、どのキーを操作するかを直感的に分かるようにした」(説明員)という。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.