ドラマで使われるケータイたち2010年冬──ドコモ+au編「相棒」のトリックに使われたモデルは?(2/3 ページ)

» 2010年03月12日 11時22分 公開
[青山祐介,ITmedia]

auで最も活躍したのはロングセラーの「CA004」

 KDDIがスポンサーとなっているドラマは、火曜22時の「まっすぐな男」(フジテレビ系)、水曜21時の「相棒 season8」(テレビ朝日系)、木曜22時の「不毛地帯」(フジテレビ系)、同じく木曜深夜0時の「連続ドラマ小説木下部長とボク」(日本テレビ系)の4本。このうち「相棒」と「不毛地帯」は2009年10月からの2クールにわたって放映されている長編で、「不毛地帯」は昭和を舞台にしているためケータイは登場しない。KDDIでは残りの3本で使われるケータイを、同社の「アドギャラリー」の「TVドラマ」(外部リンク)に掲載。このページでは、3月1日からフジテレビ系の23時台に4夜連続で放映された「卒うた」で登場したケータイも紹介している。

photo KDDIスポンサーのドラマで最も多く使われていた、カシオ計算機製の「EXILIMケータイ CA004」

 KDDIは以前からドコモに比べてスポンサー枠が少なく、キャリアがスポンサーしていないドラマに撮影協力として端末が登場することが多かった。今クールもその傾向は変わらず、1つの機種が突出して多かったということはなかった。そんな中でも5台と最多だったのが、809万画素カメラと有機ELディスプレイを搭載するカシオ計算機製の「EXILIMケータイ CA004」。ボディカラーはコーラルピンク、メタルシルバー、ピュアホワイトの3色だが、登場するのはコーラルピンクが多く、「相棒」でゲスト出演した壇れい、小嶺麗奈、宮本裕子とやはり女性ユーザーが多い。また、男性でもこのピンクを使っているのが「木下部長とボク」の大地洋輔(ダイノジ)。このほか、津田貫治と「まっすぐな男」で深田恭子の元彼氏役の波岡一喜がピュアホワイトを使っていた。

 次点は「misora」と「Mobile Hi-Vision CAM Wooo」が4台ずつでランクイン。Mobile Hi-Vision CAM Woooは、前クールから「相棒」で六角精児演じる鑑識員が使っていた。おもしろ画像投稿マニアの六角は、ムービーカムを意識した同モデルを使うのにふさわしいキャラクターだった。今クールでも、動画で記録することの多い、竹本孝之演じるジャーナリストが使っていた。

photophoto iidaの「misora」(写真=左)と日立製作所製の「Mobile Hi-Vision CAM Wooo」(写真=右)

 その次には3台ずつで京セラ製の「SA001」とシャープ製の「AQUOS SHOT SH003」、iidaの「PRISMOID」が並んだ。SA001は「まっすぐな男」のさくら、木野花、きたろうが使用。SH003は同ドラマの貫地谷しほり、渡部篤郎、「木下部長とボク」の主人公である板尾創路が使っているシーンが何度か登場している。またPRISMOIDは「まっすぐな男」の宇梶剛士、遠藤雄弥らいずれも男性が使っているのが特徴的だ。

サスペンスのトリックにケータイを使用

 ドラマ別に使用ケータイを見ていくと、「まっすぐな男」では主人公の佐藤隆太がシャープ製の「SH004」を、準主役の深田恭子がソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製の「S002」を使用。タイトルのとおり何にでも誰にでもストレートにぶつかっていく中堅ゼネコン社員を演じる佐藤隆太が、自堕落なフリーターを演じる深田恭子に振り回されながら、次第に惹かれていくという物語。佐藤に思いを寄せる貫地谷演じる女性も交えた不安定な三角関係の中で、佐藤を中心にケータイで連絡を取るシーンが何度も見られた。特に、大した用でもないのに深田が電話で佐藤を呼び出すシーンは、毎回オープニングのお約束となっていた。ちなみに、佐藤は水川あさみとシャープのCM「シャープなるほど劇場」にも出演していることもあり、ドラマで使用する端末メーカーもシャープとなったのかもしれない。

photophoto シャープ製の「SH004」(写真=左)とソニー・エリクソン製の「S002」(写真=右)

 日本テレビ系木曜深夜0時の「木下部長とボク」は、KDDIが放送時間の前半に単独でスポンサーとなっているドラマ。大手広告代理店の部長というポジションにいながら、不思議な行動で周りを驚かせながらも、結果的にうまく仕事が進むという、板尾創路のキャラクターを生かした物語だ。板尾演じる木下が率いるチームのメンバーは、いずれも強烈な個性の持ち主ばかりで、その中の1人、山田麻衣子演じる山田めるこというOLがデコレーションしたS002を使用。その名のとおり、仕事中でもいつもケータイでメールをしているシーンが毎回登場する。

 水曜21時の「相棒」(テレビ朝日系)は、刑事である水谷豊と及川光博の迷コンビ(?)が、毎回難事件を解決していくという人気ドラマ。サスペンスモノというドラマの性格もあってか、ケータイが事件の謎を解くカギとなるシーンでよく登場する。殺されたホステスが持っていたCA004の着信履歴に及川演じる神戸刑事の名前があったり、殺されたジャーナリストが持っていたMobile Hi-Vision CAM Woooのスケジュールに残っていた場所と時刻が、犯人によって作られたニセのアリバイだったり、ケータイがトリックに使われるシーンも多かった。

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