社団法人デジタルメディア協会は3月17日、優秀なデジタルコンテンツやサービスを表彰する「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー'09/第15回AMD Award」の授賞式を開催した。「優秀賞」として選出された合計10作品の中から、「大賞/総務大臣賞」にiPhone向け拡張現実(AR)アプリ「セカイカメラ」が選ばれたほか、「AMD 理事長賞」にニンテンドーDS向けソフト「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」が選出された。
セカイカメラは、現実空間に電子情報を重ね合わせるARサービスの中でも「分かりやすさと可能性で多くの人々を魅了した」「AR台頭元年をメイド・イン・ジャパンで飾った」といった点が評価され、大賞を受賞した。開発した頓智ドットの井口尊仁代表は、贈呈されたトロフィー“モノリス”にちなんで、同社が実現を目指すセカイカメラ専用デバイスのモックアップを取り出し、「これが我々のモノリス。日本のイノベーターマインドはまだまだ健在だと思っている。ハードウェアデバイス、ソーシャルコンテンツ、Webサービスなど、日本中の知恵や熱意を集めて世界に出ていきたいと思っている。専用デバイスがいつ実現するかは分からないが、夢を語り、未来に向って走っていく姿勢を、この機会にアピールしたい」と語った。
理事長賞に選ばれたドラゴンクエストIXは、日本を代表するゲームシリーズであるドラゴンクエストの新作として、「初めて携帯ゲーム機のプラットフォームでWi-Fi機能も駆使して開発され、シリーズ最高の売上を記録した」「ドラクエファンの高い期待に応えた」ことが評価された。ゲームデザイナーの堀井雄二氏は、「携帯ゲーム機でやろうということになり、画面も容量も小さく、本編に値する作品ができるかプレッシャーあったが、完成した。どこでもゲームができたり、すれ違い通信ができたりするのは今の時代に合っていた」とコメントした。
そのほか第15回AMD Awardでは、1993年にアニメ製作支援ソフト「RETAS!PRO」を発売し、マンガ製作ソフト「ComicStudio」などクリエイターにデジタル製作環境を提供してきたセルシスの川上陽介取締役が「功労賞」を獲得。新人賞にあたる江並直美賞には、SOURの楽曲「日々の音色」のプロモーションビデオでWebカメラを活用した演出が話題となった、川村真司氏が選出された。地域密着型の作品を表彰するリージョナル賞には、北海道函館市の観光PR動画「函館壊滅!?タワーロボVSイカール星人シリーズ」が選ばれた。
作品 | 制作・関連会社等 |
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映画「アバター」 | ライトストーム製作、20世紀フォックス映画配給 |
映画「サマーウォーズ」 | 「サマーウォーズ」製作委員会 |
Crunchyroll | Crunchyroll Inc |
セカイカメラ | 頓智ドット |
Twitter,Inc、デジタルガレージ Twitterカンパニー | |
特ダネ投稿DO画 | 日本放送協会、NHKグローバルメディアサービス |
BeeTV | エイベックス通信放送 |
トモダチコレクション | 任天堂 |
ドラゴンクエストIX 星空の守り人 | スクウェア・エニックス |
mixiアプリ | ミクシィ |
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