iPhoneを通じて“サポーターを束ねてつなぐ”――アディダス、FIFAワールドカップの応援アプリをリリース

» 2010年05月13日 15時19分 公開
[房野麻子,ITmedia]

 アディダス・ジャパンは、2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会のサッカー日本代表を応援するモバイルコミュニケーションツール、adidas『EVERY TEAM NEEDS...SUPPORTERS 参戦セヨ。』(以下、『参戦セヨ』)のiPhone版を12日から提供開始した。

 アディダスはワールドカップ南アフリカ大会において、公式試合球や契約12カ国のユニフォーム、スパイクの提供などを通じて大会をサポートしており、日本では、代表チームが目標とするベスト4入りを後押しすべく、さまざまなキャンペーンを展開している。

 キャンペーンは、サポーターたちを単なる“観戦”から、選手と同じ気持ちを共有し、新たな歴史を作る“参戦”へと導くことを目的としており、“日本と南アの距離を、いかに縮めてコミュニケーションできるようにするか”“いかに(大会を)自分のことにできるか”を考えたものになっている。新たに提供されるiPohneアプリにも、そのテイストが盛り込まれた。

アディダス・ジャパンがワールドカップ南アフリカ大会に向けて展開中しているキャンペーンの1つ「SKY COMIC」。サポーターが彩色した巨大なコミックを、日本から飛び立つサッカー日本代表選手たちに飛行機の窓から見てもらおうというプロジェクト。ストーリーは、11人の選手がボールをつなぎ、ゴールするというものだ。

 『参戦セヨ。』は、ケータイなどのデジタルツールを利用してサポーターに参戦を促すプロジェクト。2009年12月からPC版とケータイ版を公開しており、モバイル版はすでに3万人以上のメンバーが参加しているという。アディダスでは、iPhone対応を望む利用者の声に応える形でiPhone版も開発。つながりやすく、参加しやすいというデジタルの特徴を活かし、PCサイトとも連携して、サポーターがデジタル上で日本代表と一緒に戦っていることを意識させるような仕掛けを用意した。

 iPhone版アプリでは、まず自分の分身となるアバターを作成。Bluetoothやメールでアバターを交換して仲間を増やし、仲間同士で最大36文字のメッセージを交換してコミュニケーションを楽しめる。試合のある日は試合内容についての会話を、試合のない日は日常のなにげない会話を仲間うちで交わすことが可能だ。ほかにも、中村俊輔選手をはじめとするサッカー日本代表選手のスペシャルアバターからのメッセージなど、現地からのリアルな声を受け取れるようにした。

アプリを利用するにあたって、まずアバターを作成。性別から顔の輪郭、髪型、目、口などに加え、ジャージもフィットとルーズの2タイプから選べる。アバターとプロフィールを決定すると、画面に中村俊輔選手のスペシャルアバターと一緒に作成したアバターが表示される
アバターを作成すると、仲間のアバターとのコミュニケーションが可能になる。仲間になるためにはアバターを交換する必要があり、iPhone同士では、Bluetoothを利用してBumpのようにiPhoneをタッチすることでも交換できる
アバターの交換に成功すると、仲間のアバターがHOMEに追加される
最大で36文字までのメッセージを入力できる。入力したメッセージはHOMEの吹き出しで確認可能。Twitterのようなリアルタイムのコミュニケーションができる
Twitterのアイコンや壁紙用にアバター画像を保存できる。アバターのプロフィール画面で「壁紙に使う」「Twitterのアイコンに使う」をタップすると、画像がカメラロールに保存される。スペシャルアバターを壁紙に設定することも可能だ

 アプリで作成したアバターは、5月21日から始まるPCサイト上の仮想サッカースタジアム「革命スタジアム」に入場でき、スタジアムで仲間と一緒にメッセージ入りのフラッグを掲げて応援することができる。フラッグは、仲間が増えれば増えるほど大きなものに変わっていく仕組みだ。なお、日本代表戦が行われる日には、革命スタジアムでイベントが発生するという。

PCサイト「革命スタジアム」にアバターが集結。スタジアムでは仲間と一緒にフラッグを掲げることができる。実際のスタジアムのように、ジャイアントジャージが登場することも。また、ワールドカップの日本戦の日には、革命スタジアムでイベントが発生する
12日に都内で開催された発表会には、ハロー!プロジェクトのフットサルチーム、Gatas Brilhantes H.P.(ガッタス ブリリャンチス エイチピー)のキャプテンを務める吉澤ひとみさんが登場。「日本代表には革命を起こしてもらいたい。このアプリをみんなで楽しみながら思いを共有したい」とコメントした

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年07月27日 更新
  1. 小型スマホを使っている理由は? 選択肢のなさを嘆く声も:読者アンケート結果発表 (2024年07月26日)
  2. 「ハンディファン」「ネッククーラー」の選び方とやってはいけないこと 炎天下での利用は要注意 (2024年07月23日)
  3. IIJ×OPPO、Xiaomi、モトローラが語るスマホ戦術 おサイフケータイは「永遠の悩み」、IIJmioは「モバイル業界の宝石箱」 (2024年07月26日)
  4. 貼らない保護フィルムケース「スマハラ」、iPhone 15シリーズ向けに発売 丸洗いもOK (2024年07月26日)
  5. スマホの充電でやってはいけないこと 夏に気を付けたいNG行為は? (2024年07月26日)
  6. 約2万円の折りたたみケータイ「Orbic JOURNEY Pro 4G」を試す シンプルで使いやすいがローカライズに課題も (2024年07月27日)
  7. OPPOがFindシリーズを2024年内に国内発売へ 競合メーカー担当者の前でサプライズ告知 (2024年07月26日)
  8. 外出先から自宅のエアコンを遠隔操作、部屋を先に涼しくして“真夏の天国”を作っておく方法 (2024年07月25日)
  9. KDDIは通信障害をどのように検知してインフラを守っているのか ネットワークセンターに潜入 (2024年07月24日)
  10. 中国の“音楽特化スマホ”「MOONDROP MIAD01」を試す 重厚なサウンドに驚き、作り手のエゴを存分に感じた (2024年07月25日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー