シャープが2009年の夏モデルから取り組んできたソーラーモジュール付き携帯電話。夏モデルとして登場した「SOLAR PHONE SH007」は、2台目のau向けソーラーフォンだ。ソーラーモジュールは、初代モデル「SOLAR PHONE SH002」と比べて発電効率が約1.5〜2倍向上し、晴天時に太陽光下で10分間充電すると、約2分間の通話と約3時間の待受が可能な電力が充電される。
従来機(SH002)と比べると、ソーラーモジュールで充電を行う際の光量のしきい値が下がっており、「従来機では充電できない環境でも充電できることがある」と説明員。ただし、あくまで搭載しているパネルは太陽光発電用のものと同じ構造なので、蛍光灯下での充電には向かないという。

外観的にも目立つソーラーモジュールはSH002と比較して約1.5〜2倍の効率で充電が可能になっている。展示会場では、強い照度の証明を当ててSH002との充電量比較を行っていたが、数値上は2.3倍の発電量を表示していたSH007はIPX5/IPX7相当の生活防水に対応している。屋外での利用時に急な雨に降られた際も、安心して各種機能を使うことができる。ただし、先に紹介した「上手に使おう!ソーラー充電活用術」でも指摘されているが、あくまでも真水での利用が前提であり、海やプール、温泉での利用は避けるようにしたい。
SH007は、本体内に温度センサーも兼ねる気圧センサー、加速度センサー、地磁気センサー(電子コンパス)を内蔵している。これらとGPS機能を組み合わせたオリジナルアプリケーションとして、「フィールドロケーター」を搭載。方位計、気圧計、高度計、GPSロガーの機能を統合しているほか、ソーラーモジュールで充電した充電量をポイント化して日本一周する、という遊びの要素も含んでいる。

SH007のオリジナルアプリケーション「フィールドロケーター」のトップ画面。トップ画面下部には、ソーラー発電量を自動車での日本一周旅行という形で確認できる。なお、日本一周を達成すると、何か起こるでもなく、「車の車種が変わって、再び北海道から日本一周の旅に出ることになります」(説明員)そのほか、auの夏モデルにおける共通の特徴であるユーザビリティの改善も行われている。また、搭載の要望が多かったというEZ・FM、FMトランスミッターを搭載するなど、機能面もSH002より充実している。
地磁気・気圧センサーも搭載 auのソーラーケータイ第2弾「SOLAR PHONE SH007」
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