関心空間はこのほど、Twitterを使った位置情報サービスを提供するiPhoneアプリ「ランブリン」のバージョン2.0をAppStoreで配信開始した。新バージョンの発売記念として無料で提供している(通常115円)。
ランブリンはTwitterクライアントとしての機能に加え、施設や店舗などのスポットに対してツイートを投稿できるのが特徴だ。スポットへのツイートは、Twitterの通常のタイムラインだけでなく、関心空間が独自に用意した各スポットのWebページにも反映される。ユーザーはスポットのWebページを閲覧することで、寄せられたツイートを口コミ情報として参照できるほか、同じ店によく行くほかのユーザーや店のオーナーとの交流を楽しめる。
新バージョンは、Twitterクライアントとしての基本的な使い勝手が向上している。iPod機能で再生中の曲や、写真の情報をツイートに加えられるほか、アプリ内でGoogleの検索を行い、URLをツイートするといったこともできるようになった。また、リツイートの際に公式か非公式かを選ぶ必要がなく、ユーザーがコメントを付け加えると文面に「RT」が付く非公式リツイートになり、何もコメントを付けないと公式リツイートになるようにした。
ユーザー名やハッシュタグの入力アシスト機能も新バージョンのポイント。ツイートの作成時に「@」や「#」を入力すると、フォローしているユーザーや、これまでタイムラインに登場したハッシュタグの一覧が画面上のスクロールバーに表示され、選択できるようになる。同機能は入力を続けると変換候補が絞り込まれるインクリメンタルサーチに対応しており、ユーザー名やハッシュタグを途中までを覚えているような場合に活用できる。
さらに、リストを利用しているユーザーに便利なユーザーインタフェースも実装した。新バージョンでは、タイムライン画面の上部にリストを選択するためのスクロールバーを表示できる。スクロールバーを左右に操作して、閲覧したいリストを選択すれば、少ない手順で各リストを閲覧できる。
スポットのオーナーとユーザーとを結ぶ機能として、「ファンバッジ」の仕組みを取り入れた。スポットに何回訪れたかによって、スポットへの“ファン度合いを”表わす「ファンバッジ」が得られる。1回から数回訪れたユーザーは「ビジター」、何度も訪れたユーザーは「リピーター」のバッジが与えられるほか、スポットのオーナーと交流することで、金色の「サポーター」バッジが手に入る。訪れた回数はスポットに対するツイートに加え、その場所に来たことのみを簡単にツイートできる「チェックイン」機能を使うことでカウントされる。
また、店舗や施設と結びつかないようなエリア情報を場所とひも付けてつぶやく手段として、「この周辺につぶやく」という新機能を搭載した。同機能で投稿したツイートには、そのエリア周辺のつぶやきを表示するURLが添付され、周辺の話題をほかのユーザーと共有できる。
また、マップ画面に素早くアクセスできるようにユーザーインタフェースを改修したほか、自分が今いるエリアや検索したエリアをブックマークする機能も設けた。自宅や勤務先などのよく行く場所や、旅行先などの気になるエリアをブックマークしておけば、周辺情報を気が向いた時に簡単にチェックできる。
同社は今後、さまざまなサービスとの連携などを通じてランブリンを位置情報サービスのプラットフォームとして育てていく考え。ゴールデンウィークには、福岡県博多市の大名地区をTwitterを通じて活性化する「大名なう」の取り組みとコラボレートし、ファンバッジを使った「常連さんになろうキャンペーン」を行った。
また、ケータイからランブリンを利用できる専用サイト(http://m.rmbl.in/)のβ版サービスを開始し、大名なうや、神奈川県葉山町で開催された葉山芸術祭といった特定のイベントと連動して、スポットへつぶやく機能を提供している。
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