デュアルディスプレイのAndroid端末 WACアプリのデモも披露――富士通ブースMobile World Congress 2011

» 2011年02月16日 08時00分 公開
[山田祐介,ITmedia]
photo 富士通ブース

 Mobile World Congress 2011(MWC)の富士通ブースでは、日本ではおなじみの「スーパーはっきりボイス」「スーパーダブルマイク」といったノイズキャンセリング技術やモバイルセンシング技術に加え、CEATECで公開した“2画面ケータイ”に続く“2画面Android端末”の試作機を見ることができる。また、WAC(Wholesale Applications Community)の仕様に準拠したアプリが動作する、「REGZA Phone T-01C」ベースのデモ機も展示されていた。


photophotophoto 通話のノイズ除去技術や、端末の加速度センサー情報を解析するといったモバイルセンシング技術、防水技術などを紹介している。いずれも、日本の同社製ケータイに搭載されている技術だ
photo ブース内にはフォーミュラ・ニッポンのレースカーもあった。富士通は「DOCOMO TEAM DANDELION RACING」にノイズキャンセリング技術を提供している

 2画面Android端末の試作機は、あくまでも参考出品であり商用化は未定。正方形に近い筐体に、横長のディスプレイを2つ配置している。プロセッサはTexas InstrumentsのOMAP4を採用した。

photophoto デュアルディスプレイのAndroid端末。端末名は「特に決まっていない」とのことだ

 上下どちらのディスプレイもタッチ操作に対応し、同端末向けに開発したアプリではディスプレイの使い分けが可能になる。例えば画像ギャラリーでは、下の画面でサムネイルを操作し、上の画面に選択した画像を表示するといったことが可能だ。Twitterアプリでは、ツイートに含まれるWebサイトへのリンクをもう一方の画面に表示するといったこともできる。上下で別のアプリケーションを利用することは、ユーザーインタフェースが煩雑になることから現状では対応していないが、将来的にはそうした機能も検討するという。

photophoto ツイートのリンクをタップすると、片方の画面にリンク先のWebサイトが表示される

 T-01Cベースのデモ機では、WACの仕様に準拠したアプリが動作していた。WACは、キャリアやOSに依存しないオープンなモバイルアプリ環境の仕様策定や産業基盤の構築を目指す業界団体。同じくモバイルアプリの業界団体であるJIL(Joint Innovation Lab)との統合を果たし、AT&Tや中国移動通信、NTTドコモ、ソフトバンクモバイルといった各国のキャリア、QualcommやEricsson、Samsungといった多数のモバイル関連企業が参画する団体となっている。富士通は、2010年11月に日本の端末メーカーとして初めてWACへの参画を表明している。

photophoto 富士通がデモ用に開発したWAC対応アプリ「WORM SCOPE」

 デモ機に搭載されたアプリケーション「WORM SCOPE」は、同じWi-Fiネットワーク上にある複数の端末のカメラを連携させ、同時に写真を撮影し、各端末が撮影した写真を共有できるというもの。HTML5を活用する「WAC 2.0」の仕様に準拠したアプリックスのWeb Runtime上で動作する。通常のWebアプリでは難しい端末カメラとアプリとの連携を、JavaScriptのAPIを使って実現している。

 説明員によれば、「HTML5はアプリの開発に向いており、短期間でアプリを開発できる」とのこと。WORM SCOPEは同社がMWCのデモ用に開発したもので、企画などをのぞけば開発期間は2週間弱だったという。「ベンチャーなら3日でできるのではないか」(説明員)

 WACアプリへの対応は、「キャリアやユーザーからの要望があれば、すぐにでもできる」(説明員)という。MWCでは中国移動やVerizonなどキャリア8社がWAC対応アプリストアを商用化することがアナウンスされ、今後日本でもWAC対応アプリストアが展開されるのかに注目が集まる。

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