海外プリペイドSIM+無線LANルータ導入マニュアル──「アメリカ」編:「1日数百円」で海外定額データ通信(1/2 ページ)

» 2011年03月23日 17時00分 公開
[山根康宏,ITmedia]
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アメリカの通信事情

 アメリカでは2011年現在、複数の3G通信方式が採用されていることや通信事業者専用の端末が販売されていることなどから、携帯電話の販売方法はヨーロッパより日本の事情に似通う部分が多い。ただ、プリペイド携帯電話も多数販売されており、海外渡航者もそれほど難なく海外データ通信環境を整えられる。利用には登録が必要だが、Webツールなどで必要事項を登録するだけでよい。

photophoto Verizon(左)、AT&T(右)のキャリアショップ

 通信事業者は大手4社に加え、地域会社やMVNOがサービスを提供している。2011年3月現在、トップシェアのVerizon Wireless(以下、Verizon)と3位のSprint Nextel(以下、Sprint)がCDMA2000方式を、シェア2位のAT&Tと4位のT-MobileがW-CDMA/GSM方式を用いる。地域会社やMVNOはCDMA2000を採用する事業者が多く、MetroPCSやCricket Wireless、Virgin Mobileなどがそれに相当する。

 また、“4G”とするサービスもすでに開始されており、VerizonとMetroPCSがLTEを、SprintとClearwire(以下、Clear)がWiMAXを提供する。ClearのWiMAXサービスは日本でWiMAXサービスを展開するUQコミュニケーションズと相互連携しており、WiMAX内蔵PCを所持するUQ WiMAXの利用者はClearwireのサービスエリアで利用登録料:無料/通信料:無料でWiMAX1日利用サービスを利用できる。なお、シェア2位のAT&Tは4位のT-Mobile USAを買収する予定だ。

アメリカの主な通信事業者 プリペイドデータ端末の有無 通信方式 特記
Verizon ○ CDMA2000、LTE ─
AT&T X W-CDMA、GSM W-CDMA 850M/1900MHz
Sprint Nextel △ CDMA2000、WiMAX NextelはiDEN方式
T-Mobile ○ W-CDMA、GSM W-CDMA 1700M/2100MHz
MetroPCS X CDMA2000、LTE ─
Cricket X CDMA2000 ─
Virgin Mobile ○ CDMA2000 Sprint回線を利用
Clear △ WiMAX UQ WiMAXユーザーはローミング可(要WiMAX内蔵PC)
  (2011年3月現在)

プリペイドのデータ通信端末は、Verizon、T-Mobile、Virgin Mobileの3社より

 PCでの利用を中心とするデータ通信端末のプリペイド版に限ると、とりあえずVerizon、T-Mobile、Virgin Mobileの3社が選択肢になる。AT&Tにもプリペイド端末はあるにはあるが、取り扱い店舗が少なく、やや高額。Clearは契約不要の1日定額プランが存在するものの、登録にアメリカ発行のクレジットカードを必要とする。これらは海外渡航者が利用するとなると少々使いにくい。

photophoto 量販店のBest Buy(左)、携帯電話やモデム専門のBest Buy Mobileもある

photo 量販店ではこのような感じで販売されている

 購入は、各通信事業者の店舗のほか、大手家電量販店のBest BuyやIT製品量販店のRadioShackなどに行くとよいだろう。いずれの店舗でも「プリペイド(用)端末」として売っているので、購入時に通常契約のタイプを間違って選んでしまうことはないと思う。また、利用料金追加のためのTop-Upカード(例えると、iTunesカードの仕組みと同様のプリペイドカード)も、プリペイド端末と同じコーナーで販売されているので、適当な額のカードを一緒に買っておくことを勧めたい。

 なお、筆者の経験では、事業者の店舗は店員が利用登録作業を行ってくれることも多い。ただ、店員のスキルに若干の差があり、プリペイドの情報──金額や設定のたぐいを熟知していないシーンもあったので少し注意したい。一方、Best BuyやRadioShackなどの量販店では、プリペイド端末を購入した後、原則として(ホテルなどに戻ってから)自分で利用登録を行う。もっとも、登録作業そのものはそれほど難しくはないので安心してほしい。

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