高機能なモバイルWi-Fiルーター、Pocket WiFi(GP02)を安価に利用できる@nifty EMOBILE G4サービスだが、実際の使い勝手はどうだろうか。まずは都内各所で使用してみた際の通信速度を見てみよう。
エリア | 大手町(屋外) | 東銀座(屋内) | 五反田(窓際の屋内) | 五反田(屋内) |
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下り通信速度 | 4.837Mbps | 6.512Mbps | 7.053Mbps | 4.334Mbps |
上り通信速度 | 0.4234Mbps | 1.163Mbps | 1.285Mbps | 0.5788Mbps |
テストはRadish Networkspeed Testing(http://netspeed.studio-radish.com/)を利用して行った。大手町はオフィスビルの外、東銀座はオフィスビルの窓際ではない会議室。五反田はマンションで、Pocket WiFi(GP02)を窓の外に置いた状態と、Pocket WiFi(GP02)を窓から屋内に2メートルほど入った場所に置いた状態で行った。いずれも計測をした時間帯は午前11時から午後1時の間。テストは5回行い、最上位と最下位のスコアを除いた3回の平均値を取った。
サンプル数が少ないので、あまり断定的なことまでは言えないが、EMOBILE G4の42Mbps対応エリアでのダウンロードの速度は、いずれの場所でも実測で4Mbpsを超えていた。通常、1.5Mbps以上の速度が出ているとメールやWebサービス、SNSサイトを利用する分にはほとんど何の問題もないレベルなので、十分快適と言えるだろう。YouTubeの動画も、SD画質であればストレスなく視聴できる。さすがに1080pのHD画質となると苦しいが、720pのHD動画は途中で止まることもなく視聴できた。
アップロードの速度も条件がよければ1Mbpsを超えており、クラウドサービスとのデータ同期や写真や動画のアップロードなどの際にも不満は少なそうだ。窓際から少し奥まった場所でも実用的な速度は確保できており、“必要なとき”に“使いたい場所”で活用できそうだ。
前段でも少し触れたが、イー・アクセスのデータ通信サービスは、現在もエリアの拡張を進めている最中で、建物の中や地下などでは、電波の状態が悪いことも残っている。42Mbps対応エリアも、今まさに広がりつつあるという状態だ。とはいえ、最近では屋内エリアの対策も進んでおり、大規模な商業施設などでは問題なく利用できるようになってきている。時間帯や地域によっては混雑することもあるようだが、今回試用した中では特にスピードが遅くて不便を感じるシーンはなかった。
数Mbpsクラスのデータ通信の月額料金が、3000円台の前半に収まってしまう今回の@nifty EMOBILE G4のキャンペーン。9月30日までの期間限定なので、この性能がこの価格で手に入るのは今しかない。一部利用できるプロトコルに制限があるため、ビジネス利用では難しいシーンもあるかもしれないが、PCやタブレット端末、スマートフォン、ポータブルゲーム機など、さまざまな機器を手軽にインターネットに接続できるモバイルWi-Fiルーターを手に入れ、コストパフォーマンスの高い料金プランが利用できる点は大いに注目すべきだろう。
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