Googleは2月8日、Webブラウザ「Chrome」のAndroidアプリ「Chrome for Android Beta」を公開した。ブラウザ設定の同期やシークレットモードといったPC版の機能をAndroidでも実現。スピード、シンプルさといった「Chromeの特徴をすべて反映している」(同社広報部)。対応OSはAndroid4.0以上となっている。
Googleアカウントでログインすると、ブックマークなどのブラウザ設定がスマートフォンやタブレットに反映される。PCで開いたタブをそのままモバイルから確認することもできるため、あらかじめPCで地図を調べておき、外出先で確認するといった便利な使い方が可能だ。PCでよく訪れるサイトにアクセスする際、URLを予測するオートコンプリート機能も備えた。
スピードに関しては、アドレスバーから直接Web検索できる機能を備えているのはもちろんのこと、表示速度もデフォルトのブラウザアプリに比べ「目に見えて早い」という。検索結果の1番上をバックグラウンドでロードし、クリックした瞬間にページを表示する機能も搭載。素早く目的のページにアクセスできるようになっている。閲覧履歴が残らないシークレットモードも搭載した。
タブはどれだけ開いてもOKで、特に上限はない。スマートフォンとタブレットの両方にフィットするよう設計されており、画面をなぞるとトランプをめくるような感覚でタブを切り替えられる。ページを閲覧中にリンクがいくつも並んでいる場所をタップすると自動でズームアップする虫眼鏡的機能「リンクプレビュー」も。これなら細かいページの閲覧も軽快に進められそうだ。
日本を含む12カ国のAndroidマーケットで公開した。ユーザーインタフェースは、英語、日本語、韓国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語に対応している。対応OSはAndroid4.0以上のため、日本では現在NTTドコモの「GALAXY NEXUS SC-04D」のみが対応している。
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