ソフトバンクモバイルのシャープ製Androidスマートフォン「AQUOS PHONE Xx 302SH」は、上部と左右のフレームを限りなく薄くした3辺狭額縁設計で、ボディの小型化とディスプレイの大型化を両立したハイエンドモデル。12月上旬発売予定。
1080×1920ピクセルの5.2インチフルHDディスプレイは「S-CGSilicon液晶システム」で、「IGZO」は採用していない。端末面積に占めるディスプレイの割合が高く、迫力のある画作りを実現した。本体サイズは約70(幅)×132(高さ)×9.9(厚さ)ミリで、ツルツルとした触り心地の持ちやすいラウンドフォルムになっている。カラーバリエーションはラピスブルー、ホワイト、ピンク、ブラックの4色をそろえる。特にピンクはハイエンドモデルながら女性にも親しみやすいカラーとして用意したという。
通信方式は「SoftBank 4G(AXGP)」と「4G LTE(FDD-LTE)」をサポートする「Hybrid 4G LTE」に対応する。SoftBank 4Gは下り最大110Mbps、4G LTEは下り最大75Mbpsの通信が可能だ。クアッドコアの2.2GHzプロセッサーや、F1.9の明るいレンズを搭載した有効約1630万画素CMOSのメインカメラなど、ハイエンドモデルにふさわしいハードウェア構成となっている。展示機の説明員は「バッテリー持ちやディスプレイの大きさを気にする、先進的でリテラシーの高いユーザーがメインターゲット。すでにスマートフォンを使っている人が機種変更する際の選択肢の1つにしてほしい」と語る。同様に2013年冬春モデルとして発売される「AQUOS PHONE Xx mini 303SH」は302SHをコンパクト化したモデルで、より幅広いユーザーに向けて訴求していく。
特筆すべきは、カメラをかざすと英文を日本語にリアルタイムで翻訳する「翻訳ファインダー」。海外旅行で看板や飲食店のメニューの英文を翻訳したいときに便利だろう。ブラウザに表示した英文をキャプチャーして翻訳する「翻訳キャプチャー」も搭載するという。説明員は「今は専用アプリを起動する必要があるが、いずれカメラアプリから翻訳機能を使えるような導線を実装したい」と説明する。翻訳キャプチャーは、9月30日の発表会の時点ではまだ実装されていなかった。また、近景から遠景を複数枚撮影することで、全体にピントが合った写真が撮れる「多焦点撮影機能」も302SH独自のカメラ機能だ。
また、「フルセグ」放送に対応し、高画質な映像の視聴・録画ができる。5.2インチより大きなディスプレイを搭載する端末はほかにもあるが、3辺狭額縁設計により、実際の大きさより大画面で視聴している印象を受けた。購入時に付属される卓上ホルダは音響効果を配慮したフロントダクトを搭載し、端末本体合わせたカラーバリエーションを用意する。
対応OSはAndroid 4.2で、防水(IPX5/IPX7)性能、おサイフケータイ(FeliCa/NFC)、赤外線通信、Bluetooth、Miracastなど各種機能も充実している。バッテリー容量は2600mAhでユーザーは取り外しできない。色相、彩度、明度を広い領域で調整してディテールを細かく描画する映像リアリティエンジンが消費電力を抑え、省エネ設定とあわせて2日以上のバッテリー駆動に耐える。
このほか、「履歴」「お気に入り」「ミニアプリ」機能を1つの画面に集約した「クイックランチャー」、端末の状態を確認できる「セルフチェック」機能など、便利な機能も搭載している。
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