Samsung電子製の「GALAXY Note 3 SC-01F」は、グローバルモデル「GALAXY Note 3」のドコモ版。KDDIも、au版の「GALAXY Note 3 SCL22」を発表している。ドコモ独自のUI(ユーザーインタフェース)である「docomo LIVE UX」の搭載やNOTTVへの対応などがドコモモデルの特徴だ。カラーバリエーションは、auモデルと同じくJet BlackとClassic Whiteの2色。グローバルモデルにあるBlush Pinkは扱わない。10月17日に発売される。
本体サイズは約79(幅)×151(高さ)×8.3(厚さ)ミリ、重さは約171グラムとやや大柄だが、片手での通話も問題なくできる印象だ。2012年11月にドコモが発売した前モデル「GALAXY Note II SC-02E」から、幅が1.5ミリ薄くなり、より持ちやすくなった。また、厚さは1.4ミリ薄く、重さは18グラム軽くなっている。ディスプレイは1080×1920ピクセルのフルHDに対応し、5.5インチから5.7インチに大型化した。
OSは最新のAndroid 4.3を導入。バッテリー容量は3200mAhで、SC-02Eより100mAh増加した。物理式のホームキーと、センサー式の戻る/メニューキーの組み合わせは、SC-02Eから変わっていない。2.3GHz駆動クアッドコアプロセッサーを搭載し、システムメモリ領域として使えるRAMを3Gバイト、データストレージのフラッシュROMは容量32Gバイトを用意した。メインカメラは有効約1320万画素の裏面照射型CMOS、インカメラは有効210万画素のCMOSを採用した。
SC-01Fでも(紙の)ノートのように使うコンセプトを継承し、収納式専用タッチペン「Sペン」の使い勝手を向上させた。特徴的なのは、ディスプレイの近くでSペンのボタンを押すと表示される「エアコマンド」。扇形のパレットが表示され、あらかじめ設定された5つの機能をワンタッチで呼び出せる。エアコマンドに搭載した機能は、左から順に「アクションメモ」「スクラップブッカー」「スクリーンライト」「Sファインダー」「ペンウインドウ」の5つ。
アクションメモを使うと、手書き入力した文字からほかのアプリを使用できる。例えば、電話番号を書くと通話が、地名を書けば地図アプリの場所検索が簡単操作で行える。メモや大きさの変更や移動が可能で、背景色も変更できる。スクラップブッカーは、Webページ、ビデオ、音楽、写真などあらゆるデータをSペンで囲って保存できる。保存する際は、手書きメモやタグ付けも可能だ。
スクリーンライトは、スクリーンショットに編集機能が付いたもの。手書きの単語をすぐに検索できるSファインダー、画面の指定した場所に「電卓」「時計」「YouTube」「ブラウザ」などの各種アプリを起動させるペンウインドウもワンタッチで操作できる。
そして、5.7インチの大画面を活用した機能が、2画面で2つのアプリを同時に起動できる「マルチウインドウ」だ。上画面で広域マップを表示しながら、下画面で詳細マップを表示したりできるほか、起動した各アプリのデータをドラッグ&ドロップで共有できる機能も備えた。LINEやEvernote、Twitterなどのサービスに対応し、LINEで異なる相手と同時にトークすることもできる。
日本向けに「緊急時長持ちモード」を搭載し、画面輝度を落としてモノクロ調にするほか、バックグランドで動作するアプリを最低限に制限して消費電力を抑える。しばしば自然災害に見舞われる日本で重宝する機能だろう。なお、緊急時長持ちモードは、au向けGALAXY Note 3も搭載している。
おサイフケータイ(FeliCa/NFC)、ワンセグ、DLNA/DTCP-IP/DTCP+などに対応するほか、ドコモ版はNOTTVも利用できる。フルセグ、防水/防塵、おくだけ充電は非対応だ。
GALAXY Note 3とBluetooth接続して使う腕時計型端末「GALAXY Gear」は、通話やメールだけでなく、LINEやEvernoteとも連携している。また、ドコモが同じく2013-2014年冬春モデルとして発売する「GALAXY J SC-02F」とも連携する。
1.63インチのタッチパネル内蔵ディスプレイを搭載し、重さは74.1グラム。着け心地は一般的な腕時計と変わらないと感じた。有効約190万画素のカメラで静止画や動画の撮影ができ、“母艦”の端末に送信できる。LINEは、受信だけでなくスタンプを使って返信することも可能だ。システムメモリとして使うRAMの容量は512Mバイト、フラッシュROM容量は4Gバイトとなっている。カラーはJet Blackのみ。
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