WORLD TOUR 2013 TOKYOでみせた「かっこいい」Note 3とGear

» 2013年10月16日 19時28分 公開
[長浜和也,ITmedia]

単なる進化でなく変革を遂げたGALAXY Note 3

プロモーションキャラクターとして起用した冨永愛さんがゲストで登場。手書き入力をそのままアプリで利用できるアクションメモやペンウインドウとスクラップブックの連動、マルチウインドウによる作業効率の向上を訴えた

 Samsung電子ジャパンは、10月16日にWORLD TOUR 2013 TOKYOを行い、GALAXY Note 3とGALAXY Gear、そして、日本向けに開発したGALAXY Jのプロモーション計画を紹介した。

 Samsung電子ジャパン専務の石井圭介氏は、新モデルのキーワードとして「変革」「新しいスマートフォンライフの提案」「For Japan」を掲げ、「Note2からNote 3は単なる進化ではなく変革を遂げている。電源を入れた瞬間に新しいスマートフォンの世界のトビラがひろがる」「Note 3では、新たなスマートフォンのステージに入る。スペックや機能だけでなく、Note 3で変革するライフスタイル」を紹介した。

 「GALAXY Note 3はデザインの要素が非常に重要」と述べる石井氏は、特に背面カバーのステッチ加工を取り上げ、縫い目のようなモールドが塗装技術で実現したと説明した。また、本体サイズをほとんど変えずに(実際には、幅1.3ミリ、厚さ1.1ミリ小型になり、重さも12グラム軽くなった)ディスプレイサイズを5.7インチとGALAXY Note IIから0.2インチ大型化したことで、さらに使いやすくなったとした。

 性能面の強化では、カメラ機能が4Kクラスの動画撮影に対応したことや、システムメモリ領域を3Gバイトに拡張したことを挙げ、その性能を「難しい話は抜きにして、標準のブラウザとLINEを同時に起動してサクサク動く」と説明した。バッテリー駆動時間についても、容量が3200mAhとなっていままでのモデルと比べて4時間以上長く動くとアピールする。

 GALAXY Note 3の強化ポイントとして特に訴求しているSペンによる操作では「エアコマンド」を取り上げる。石井氏が「新しいライフスタイルへの入り口になる」と表現するエアコマンドでは、手書き入力がそのままほかのツールで利用できる「アクションメモ」、Sペンで囲むだけでコンテンツを保存できる「スクラップブック」、検索で便利な「Sファインダー」、デバイスをまたいで入力した情報を共有できる「Sノート」など、使いやすく簡単になったユーザーインタフェースを紹介している。

 石井氏は、アクションメモで手書き入力の情報がそのまま地図アプリなどで利用できる実演で、デジタル機器に慣れていないユーザーでも、簡単に壁を乗り越えて、自由にインターネットなどを利用できることを、GALAXY Note 3の重要なコンセプトであると訴える。

 また、2つのアプリを同時に起動できるマルチウインドウでは、それぞれのウインドウで起動したチャットアプリでメッセージテキストや画像をドラッグとドロップで共有できることや、Sペンで囲ったエリアにサブウインドウを設定できること、さらに、複数のGALAXY Note 3を連携して1つのマルチビジョンのように使えるGroup Playの新機能を紹介した。さらに、片手操作を想定して画面をサイズ4〜4.5インチ相当のウインドウに縮小して表示する機能も用意したことも取り上げている。

 GALAXY Note 3対応S VIEWカバーでは、対衝撃性を持たせたことと、7色展開のカラーバリエーションのほかに、閉じた状態の小窓から、これまでの通話対応や受信メッセージ確認だけでなく、Sペンを使った手書き入力、カメラ撮影にも対応することを紹介した。

ソウルで9月25日に行った「GALAXY Note 3 + Gear World Tour 2013 SEOUL」と同様に、「WORLD TOUR 2013 TOKYO」でも来場者が試用できるサンプルを多数展示していた

ただのスマートウォッチじゃないというGALAXY Gear

 石井氏が「新しいスマートフォンライフを実現するツール」と表現する「GALAXY Gear」では、5色展開のカラーバリエーションと、タッチパネルと左右上下にスライドして目的の機能を呼び出す“誰もが使いやすい”ユーザーインタフェースをアピールする。また、Sボイスによる音声操作だけで連絡先の検索と通話が可能なことを実演で示した。

 GALAXY GearとGALAXY Note 3と連動して利用できる機能の紹介では、GALAXY Gear側でできるメッセージ確認やリモートロック、GALAXY Gear搭載のカメラで撮影した画像や動画の“母艦”アップロード、また、GALAXY Gear専用に用意したアプリなどを紹介している。

 日本オリジナルデザインのGALAXY Jでは、「使いやすい」「親しみやすく」「楽しい」をキーワードに挙げ、カナと英数字を切り替え不要で使える「8 Flick」方式の日本語入力アプリや、日本の感性に合わせた直線と曲線を駆使したオリジナルデザインと特殊な塗装の採用、GALAXY Note 3に相当する高いスペックと豊富な機能を訴求した。

日本人向けにデザインしたGALAXY Jは、GALAXY Note 3に相当する高いスペックを採用するだけでなく(写真=左)、長期間にわたって充電できない緊急時には消費電力を極力抑える「緊急時長持ちモード」も導入した(写真=右)

LINEとエイベックスがGALAXYと“連携”する

左からSamsung電子ジャパン専務の石井圭介氏にWORLD TOUR 2013 TOKYOにゲストで登場した同社執行役員の舛田淳氏とエイベックスグループホールディングス CBOの林真司氏

 LINEは、GALAXY GearとGALAXY Note 3のマルチウインドウに対応するバージョンを投入する予定だが、ゲストとして登場した同社執行役員の舛田淳氏は、LINEの持つリアルタイム性とシンプルさ、簡単さがGALAXY Gearで使うことでユーザーにより簡単に使ってもらえると語った。舛田氏の説明では、GALAXY Gear用のLINEでは、受信したメッセージを確認して、Gear専用のスタンプ(当初は10種類程度)で返事ができるという。音声通話では、当初不在通知の告知だけ対応し、後日通話利用も可能になると説明した。なお、GALAXY Note 3のマルチウインドウに対応するバージョンの登場は11月までかかることも明らかにしている。

 GALAXYシリーズに限定した楽曲配信サービス「GAmusic」を発表したエイベックスグループホールディングス CBOの林真司氏は、Samsung電子ブランドのGALAXYシリーズとの協業を「最大のチャンスととらえている」と述べ、サービスの特徴については、ユーザーの気分や好みに合わせて選択できる多種多様な特集チャンネルと、ユーザーの再生履歴から求めた推奨曲の紹介機能を挙げている。サービス開始は10月17日0時からで、Samsung Appsからダウンロードして利用する。利用料金は聞き放題月額350円だが、2013年12月31日までに登録したユーザーは、90日間無料で利用できる。

GALAXY Note 3とGALAXY Gear、そして、GALAXY Jのコラボレーションプロモーションとして、「Y's」「G.V.G.V.」「DRESS CAMP」「mint designs」限定ブランドカバーを用意する

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