フリービットグループは11月13日、新ブランド「freebit mobile」を立ち上げ、スマートフォンキャリア事業に参入すると発表した。NTTドコモ網を使ったモバイル通信サービスと独自のIP電話アプリ、専用スマートフォンをセットで提供する。
freebit mobileの独自端末「PandA」は、ディスプレイサイズが5インチ(480×854 ピクセル)で、OSにAndroid 4.1を採用するスマートフォン。製品名には、片手でも両手でも持てる“Palm and Arms”という意味が込められている。1GHz駆動のデュアルコアプロセッサーと、有効画素数約800万画素のメインカメラ、容量2000mAhのバッテリーを搭載した。2つのSIMカードを装着できるデュアルSIMスロットを備え、通信サービスは800MHz帯を使うドコモのFOMAハイスピードに対応する。
このほか、050番号を使う同社製のIP電話アプリ、クラウドストレージサービス「freebit box」、「MyPlan設定」などフリービット独自の機能も搭載した。
PandAの端末価格は2万4000円で、24回払いの分割価格は月額1000円。これに、パケット通信(最大通信速度200kbps)の使い放題とIP電話をセットにした基本プランを月額1100円で提供し、合わせて月額2100円で利用できる。なお、初期費用として別途3000円が必要になる。
有料のオプションサービスとして、263円で100Mバイトのハイスピード通信ができる「ハイスピードチケット」、月額1050円で「090/080/070」の番号が使えるサービス、月額525円で全国のWi-Fiを利用でき、保険も付いてくる「安心パック」を用意した。1100円の基本プランに有料オプションを組み合わせて、ユーザー別の支払い料金を決める「MyPlan」サービスも利用できる。留守番電話、キャッチホン、転送電話は12月以降対応予定で、海外ローミングは1月以降に対応する予定だという。
データ通信は、利用するアプリごとに、定額制の「スタンダードモード」と従量制の「ハイスピードモード」の2種類をリアルタイムかつシームレスに切り替えられる機能を搭載した。例えばパケット通信料の多い動画視聴用アプリを事前に登録すると、登録したアプリを起動した際に自動でハイスピードモードに切り替わる。
またフリービットは同日、写真、音楽、ファイル、メモなどスマホ内の各種データをケーブルなしでPCとシームレスに連携させるAndroid対応のプラットフォーム「One」を発表した。
一般的なクラウドサービスでは、クラウドサーバーを介する必要があったが、OneではスマートフォンとPCを直接連携し、データのやり取りができるという。同一LAN内では高速P2P接続を行い、別のネットワークを経由する場合はSDN技術を使ったVPN接続をする。
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