シャープのドコモスマートフォン「AQUOS ZETA SH-04F」は、Android 4.4.2、2.3GHz駆動のクアッドコアプロセッサ、容量の3300mAhのバッテリーの搭載、4K動画撮影の対応など、ドコモの2013-2014年冬春モデル「AQUOS PHONE ZETA SH-01F」から全体的にスペックがアップしている。
SH-04Fは、最近のシャープ端末ではおなじみとなりつつある3辺狭額縁技術「EDGEST」を採用し、5.4型フルHD(1080×1920ピクセル)ディスプレイは約81%の画面占有率を実現。デザインはSH-01Fの丸みを帯びたラウンドフォルムから、端末側面に角度を付けた「ヘキサグリップシェイプ」と呼ばれる形状になった。これにより、持ちやすく滑りにくいという実用性と、シャープでスタイリッシュな見た目を両立させた。
SH-01Fで正面下部のタッチパネル上に配置されていたボリュームキーは、押しやすい物理キーに変更し、右側面に移動した。端末底部にあった充電端子は左側面にレイアウトされている。画面が大型化し、バッテリー容量が増えた分、重さは139グラムから154グラムに増量。SH-01Fはスリムで軽いイメージだったが、SH-04Fは重厚感があり洗練されたハイスペックスマホという印象だ。
省電力設計の「IGZO」ディスプレイは、バックライトが新開発の「PureLED」に進化した。従来は黄色でカバーしていた蛍光体を緑色と赤色で表現することにより、より赤色を鮮明に発色させている。説明員は「より実物に近い赤色に近づき、朱色っぽく表現された色も鮮明な赤色となった。緑色もよりきれいに発色する」と話す。
メインカメラは有効画素数こそSH-01Fの約1630万から約1310万に下がっているが、さまざまな機能が追加された。3840×2160ピクセルの4Kサイズ動画の撮影や上下左右360度のパノラマ撮影ができる「全天球撮影」、カメラでかざした文字を指でなぞって検索する「検索ファインダー」、かざした英語を日本語に翻訳する「翻訳ファインダー」、撮影シーンに合わせて適切なアドバイスを表示する「フレーミングアドバイザー」などがそれに当たる。人物はフォトライトオン、背景はフォトライトオフで撮影して画像を合成する「NightCatch II」やフォトライトの輝度アップ、リアルタイムHDRへの対応など基本性能も向上している。
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