家族でMNPするならどこがお得? 音声通話付きMVNOサービス比較家計を助ける節約テク(2/2 ページ)

» 2014年12月05日 14時26分 公開
[村上万純,ITmedia]
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月7Gバイトで1人あたり2000円以下も夢じゃない?

 携帯電話代が家計を圧迫しているので、「とにかく固定費を下げたい!」という人には、キャリアプランよりもMVNOのプランがおすすめだ。家族利用を想定して3枚以上の音声通話付きSIMを提供するサービスは、「OCN モバイル ONE」「IIJmio」「hi-ho」の3つ。通信容量を複数のSIMで分け合える。

 NTTコミュニケーションズの「OCN モバイル ONE」は、1600円/70Mバイト、2080円/100Mバイト、1800円/2Gバイト、2150円/4Gバイト、2500円/7Gバイト(500kbps)という5種類のプランを用意。7Gバイトプランは業界最安の2500円だが、通信速度は500kbpsになる。これに音声通話付帯料月700円×2=1400円と、容量シェア料金月450円×2=900円を合わせると計4800円。これを3人で割ると1人あたり1600円

 IIJの「IIJmio高速モバイル/D 音声通話機能付きSIM ファミリーシェアプラン」は、月額3260円で月7Gバイトのデータ通信を最大3枚のSIMで使い回せる。音声通話付帯料金月700円×2=1400円を合わせると4660円。これを3人で割ると1人あたり1553円

 ハイホーの「hi-ho LTE typeD 音声通話付きSIM ファミリーシェア」は、同じく7Gバイトを月3538円で利用できる。音声通話付帯料金月700円×2=1400円を合わせると4938円。これを3人で割ると1人あたり1646円。IIJとハイホーは7Gバイトのプラン一択だが、OCN モバイル ONEはどのプランでもSIMカードを追加できるのがメリットだ。

音声通話付きSIMカードを追加できるMVNOサービスの比較
プラン名 月額料金
(音声通話料+データ通信料)
通話料 無料通話分
(月間)
通信速度
(超過後通信速度)
データ通信量
(上限/期間)
SIMサイズ
OCN モバイル ONE
音声対応SIMカード
70MB/日コース
1600円
(700円+900円)
20円/30秒 なし 150Mbps(200kbps) 70Mバイト/日 標準
micro
nano
OCN モバイル ONE
音声対応SIMカード
100MB/日コース
2080円
(700円+1380円)
20円/30秒 なし 150Mbps(200kbps) 100Mバイト/日 標準
micro
nano
OCN モバイル ONE
音声対応SIMカード
2GB/月コース
1800円
(1100円+900円)
20円/30秒 なし 150Mbps(200kbps) 2Gバイト/月 標準
micro
nano
OCN モバイル ONE
音声対応SIMカード
4GB/月コース
2150円
(1450円+900円)
20円/30秒 なし 150Mbps(200kbps) 4Gバイト/月 標準
micro
nano
OCN モバイル ONE
音声対応SIMカード
500kbps(7GB/月)コース
2500円
(1800円+900円)
20円/30秒 なし 500kbps(200kbps) 7Gバイト/月 標準
micro
nano
IIJmio高速モバイル/D
音声通話機能付きSIM
ファミリーシェアプラン
3260円
(700円+2560円)
20円/30秒 なし 150Mbps
(7Gバイト超過時は200kbps。366Mバイト/3日超過時は速度規制あり)
7Gバイト/月 標準
micro
nano
hi-ho LTE typeD
音声通話付きSIM
ファミリーシェア
3538円
(700円+2838円)
20円/30秒 なし 150Mbps
(200kbps)
7Gバイト/月 標準
micro
nano

プラン名 初期費用 最低利用期間
解約金
高速化
容量追加オプション
(価格/容量)
MNP転入/
転出
音声通話
オプション
備考
OCN モバイル ONE
音声対応SIMカード
70MB/日コース
100MB/日コース
2GB/月コース
4GB/月コース
500kbps(7GB/月)コース
3000円 6カ月
8000円
540円(70Mバイト/日と100Mバイト/日なら、当日限り150Mbps通信を使い放題。2Gバイト/月、4Gバイト/月、500kbpsは3カ月繰り越しできる0.5Gバイト分の容量を追加) ○/
○(手数料3000円)
迷惑電話(0円、以下同)
国際ローミング
国際電話
キャッチホン(200円)
留守番電話(300円)
IIJmio高速モバイル/D
音声通話機能付きSIM
ファミリーシェアプラン
3000円 13カ月
1000円×残月数
200円/100Mバイト ○/
○(手数料3000円)
転送電話(0円、以下同)
国際ローミング
国際電話
迷惑電話ストップサービス
SIMカードを3枚まで追加可能。
hi-ho LTE typeD
データ通信専用SIM
ファミリーシェア
3000円 13カ月
1000円×残月数
200円/
100Mバイト
○/
○(手数料3000円)
転送電話(0円、以下同)
国際ローミング
国際電話
迷惑電話ストップサービス
遠隔操作
SIMカードを3枚まで追加可能。
※国際ローミングはすべて音声通話のみ

 こうして見ると、月11Gバイトを使えるキャリアプランは1人あたり月約6000円で、月7Gバイトを1人あたり月約1500円で使えるMVNOでは5000円近い差があることが分かる。しかし、MVNOはキャリアの料金プランと異なり、音声通話は定額ではなく、毎回20円/30秒の通話料がかかる。また、キャリアメールなどキャリア独自のサービスが使えない、キャリアショップのようにトラブル時に対応してくれる店舗が少ない、格安SIMが使える端末を自分で用意する必要がある、LINEの年齢認証ができない、などのデメリットもある。逆に言うと、これらの問題が気にならないのなら、キャリアから乗り換える価値は大いにある。

MVNOよりの低価格路線を打ち出すワイモバイル

 大手3社とMVNOの中間的な価格設定をするワイモバイルは、月額2980円からのプランを提供する。同社もデータ通信量を複数のデバイスで分け合える「シェアプラン」を用意している。スマホプランS(1Gバイト)なら月980円、スマホプランM(3Gバイト)なら月490円、スマホプランL(7Gバイト)なら無料で、スマホやタブレットなど最大3回線とデータ通信をシェアできる(枚数ごとの付帯料金は不要)。月1Gバイトや3Gバイトの少ない容量も選べるので、キャリアよりはMVNOがライバルとなりそうだ。

 ここでは月7Gバイトが使えるスマホプランL(月5980円)を利用することを想定する。スマホプランLは「シェアプランセット割」によって基本使用料が無料になり、月5980円でデータをシェアできる。なお、シェアした回線での通話はできない。親回線の通話は10分以内の通話が月300回までなら無料という制限があるが、1人あたりの月額料金は1993円で、他キャリアに比べると格段に安い。

※初出時の料金に間違いがありました。おわびして訂正いたします(18:46)。

まとめ

  • 価格重視ならMVNO 1人あたりの月額料金はキャリアと数千円差がある
  • キャリアプランなら通話し放題、MVNOは毎回20円/30秒の通話料がかかる
  • キャリアプランなら、キャリアメールを始めとする各キャリアサービスやショップでのサポートも受けられる
  • 7Gバイトプランで最安なのは「IIJ」
  • 「OCN モバイル ONE」は5種類の料金プランを用意
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