「光コラボで三つどもえの戦いに」「4社合併でもまだ国内3位のまま」――ソフトバンク孫社長

» 2015年02月11日 00時52分 公開
[村上万純,ITmedia]

 ソフトバンクモバイルの孫正義社長は2月10日、2015年3月期 第3四半期 決算説明会で同グループの合併や米Sprintの状況、NTT東西の光コラボレーションモデルを利用した光回線(FTTH)サービスなどについてコメントした。

合併後も「実質は国内3位のまま」

photo ソフトバンクモバイルの孫正義社長

 ソフトバンクは1月23日、子会社のソフトバンクモバイル、ソフトバンクBB、ソフトバンクテレコム、ワイモバイルを4月1日に合併する予定と発表した。実質的にはソフトバンクモバイルが3社を吸収合併する形で、携帯電話事業では「ソフトバンクモバイル」と「Y!mobile」の2ブランドを存続させる。これにより、ソフトバンクはKDDIを抜いて国内で2番目にユーザー数の多いキャリアとなるが、孫社長は「2位になるのは、PHSやモバイルWi-Fiルーターも合算した場合。純粋にスマートフォンの累計ユーザー数や携帯電話の契約台数だけ見るとまだ3位だと謙虚に受け止めている」と冷静な姿勢を見せた。

 さらに、「ネットワークもこれまでグループ各社でバラバラだったが、今後は1つに統合する。通信と経営を1本化することで無駄なコストを削減していく」と意気込みを語った。Y!mobileブランドでは、引き続き新規スマホユーザーなど独自の市場を開拓していくという。


photo ソフトバンクグループの合併

固定とのセット割でiPhoneのような三つどもえの戦いに

 これまで固定通信とモバイル通信サービスのセット割はKDDIが先駆けて行っていたが、2月以降はNTT東西の光コラボレーションモデルを利用した光回線(FTTH)サービスを、NTTドコモやソフトバンクなど各社が続々と提供する。孫社長は「これで、iPhoneのように3社が固定とのセット割を提供し、三つどもえの戦いとなっていく。だが、今後どうなるのかはまだ分からない」と言葉を濁した。

photo スマート値引き

米Sprintは立て直しの段階

 先日減損が発表された米Sprintについては、「赤字が続いており、長く苦しい戦いが続くが、マルセロ・クラウレ(Marcelo Claure)CEOらと共に黒字転換を目指している。今は立て直しの時期」と話す。具体的には、コールドロップという通話中の通信切断が起こらないようにネットワーク品質を改善し、コスト削減も進めるなど企業の体質改善を行っていく。ソフトバンクと米Sprintはシャープ製スマートフォン「AQUOS CRYSTAL」を共同で開発したが、今後は「意味のあるものについては継続して行っていく」と慎重な考えを示した。孫社長が「世界一多いかもしれない」と語る米Sprintの2.5GHz帯ネットワークについては、売却も視野に入れていることを明かした。

photophoto 米Sprintの減損について(写真=左)。ネットワーク品質の改善を行っている(写真=右)

 米国だけでなく、筆頭株主となったアリババのある中国や、インド、東南アジア諸国のインターネット企業への投資も変わらず続けていく方針だ。「長期的視野で見てソフトバンクの企業価値を最大化することが経営者としての使命」と孫社長は意気込みを語った。


 孫社長は「通信業界には10年ごとにドラスティックな転換期がある」と前置きした上で、「今は転換点でない時期にさしかかっている」と発言。「大きな転換期があれば、そこにダイナミックに挑戦する。今後もソフトバンクが挑戦し続けることに変わりはない」と締めくくった。

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