立春が過ぎ、そろそろ新生活の準備を始めている人もいるだろう。ドコモは先日「ドコモ光パック」を3月1日から提供と発表、この時期恒例の若者向けのキャンペーンとして「U25応援特割」も始めている。まさにスマホデビュー、機種変更に最適な時期だ。
そんなドコモのスマホで本命といえるのが「ARROWS NX F-02G」「GALAXY Note Edge SC-01G」「AQUOS ZETA SH-01G」「Xperia Z3 SO-01G」「Xperia Z3 Compact SO-02G」の5機種だ。どの機種もLTEのネットワークを使い高音質通話が可能なVoLTEと、高音質なハイレゾ音源の再生に対応。4.6型のコンパクトなモデルから5.6型のファブレットタイプまで、広いニーズに応えられるラインナップといえる。
最新スマートフォン徹底比較、2015年春の新生活シーズンに向けてこの5機種を、基本スペック、持ちやすさ、画面の見やすさ、という視点から比較し、まとめてみた。
ARROWS NXは、「世界最高峰」をうたうワイドクアッドHD(1440✕2560ピクセル)のディスプレイがウリ。画素密度は570ppiとグラビア印刷以上の美しさでコンテンツを楽しめる。前機種のF-05Fで話題となった日本語入力システム「Super ATOK ULTIAS」も引き続き搭載。バッテリー容量は3500mAhと今回の5機種中で最大だ。LTEとWi-Fiの両方から同時に通信することで、ダウンロードがさらに高速になる「マルチコネクション」にも対応した。
GALAXY Note Edgeは、「曲面有機ELディスプレイ=エッジスクリーン」を搭載したことが最大の特徴だ。右側面に曲面の細長いサブディスプレイを備え、着信・受信を通知、アプリのショートカットを配置し操作ができるなど、本機ならではの使い方が可能だ。Noteシリーズではおなじみのタッチペンが付属しており、本体に収納できる。ディスプレイの解像度は(1440+160)×2560ピクセル。CPUは5機種中最速のクロック数である2.7GHzでメインメモリも3Gバイトあり、基本スペックも高い。
AQUOS ZETAは、シャープが開発した人工知能「ココロエンジン」を採用したエージェント機能「エモパー」をいち早く搭載したモデル。シーンに応じて日々の生活に役立つ情報を話してくれる。3辺狭額縁のEDGESTボディにより、5.5型の大画面ながらサイズを抑えた。もちろんIGZO液晶ディスプレイを備えており、高いスタミナ(実使用時間約101.9時間)を誇る。本家デジカメの「RICOH GR」開発メンバーによる画質改善認証プログラム「GR Certified」を取得したカメラにも注目したい。
Xperia Z3は、人気のXperiaシリーズのフラッグシップモデル。カメラは同シリーズ史上最高のISO感度12800を実現し、暗所でも美しく、ノイズを抑えた撮影が可能。動画撮影では、走りながらでもブレを抑えて撮影できる「インテリジェントアクティブモード」も備えた。ハイレゾ音源の再生だけでなく、ノイズキャンセリング、圧縮音源を高音質化する「DSEE HX」を利用できるなど、エンタメ機能を存分に楽しめる端末だ。
Xperia Z3 Compactは、4.6型のコンパクトなボディが特徴で、4.7型の「iPhone 6」の有力なライバルといえる。片手で操作できるので、フィーチャーフォンからの機種変更を考えている人や、携帯性を重視する人に有力な選択肢になるだろう。ISO12800のカメラやハイレゾ再生など、フラッグシップのXperia Z3に劣らない性能を持つ。バッテリー容量は2600mAh、実使用時間は約78.3時間で、スタミナも安心できそうだ。
続いて、公式スペックを比べてみよう。
まずはサイズから。5機種の中で最も小さく、軽いのは4.6型のディスプレイを搭載したXperia Z3 Compactだ。ほかの機種が5.2型以上なので、ひとまわりもふたまわりも小さく見える。逆に大きいのはGALAXY Note Edge。ディスプレイが5.6型と5機種で最大のうえ、幅も82ミリ。重さも177グラムと最重量だ。
薄さでは、Xperia Z3が7.3ミリと一番スリム。フラットなデザインなので最厚部も同じ。見た目がゴツい印象のARROWS NXは5機種中で最も厚く、AQUOS ZETAはARROWSより幅が広い。
プロセッサは5機種ともQualcomm製のSnapdragonを採用。前述のとおり、GALAXY Note EdgeがAPQ8084を搭載し、クロック数は2.7GHzと最速。Xperia Z3、Z3 Compactはクロック数2.5GHzのMSM8974 AC、ARROWS NXとAQUOS ZETAはクロック数2.3GHzのMSM8974 ABとなる。
メインメモリは2014年夏モデルから3Gバイトを搭載した機種が増え、今回はARROWS NX、GALAXY Note Edge、Xperia Z3が3Gバイトだ。AQUOS ZETAとXperia Z3 Compactは2Gバイト。特にスマホをよく使い、動作が遅くなる、固まる、といったヘビーユーザーは3Gバイトの方が安心だろう。
通話時間、待受時間、実使用時間、バッテリー容量を見ると、ARROWS NXとAQUOS ZETAが一歩リードか。ただGALAXY Note Edgeのように待受時間は比較的短いが、通話時間は長いなど、得意分野もあるようなので、次回の検証テストも参考にしてほしい。
カメラの画素数は、ARROWS NX、Xperia Z3、Z3 Compactが2070万画素で並んだ。ARROWS NXもソニー製のCMOSセンサー「Exmor RS for mobile」を搭載している。AQUOS ZETAは1310万画素だが、スマホで見る分には1000万画素もあれば十分だろう。なお、後日別企画でカメラ画質の比較を行う予定だ。
防水仕様は、GALAXY Note Edgeが唯一対応していない。GALAXY S5、S5 Activeは対応しているだけに残念だ。防水かつMicroUSB端子のキャップレスを実現しているのはAQUOS ZETAのみ。フルセグとNOTTVは画面が小さいXperia Z3 Compactが非対応となる。
テレビアンテナを内蔵しているのはARROWS NXのみで、ほかの4機種は外付けアンテナケーブルを装着する必要がある。
卓上ホルダを同梱するのはARROWS NXとXperia Z3/Xperia Z3 Compactの3機種。ワイヤレス充電には5機種とも対応していないだ。指紋センサーはARROWS NXが背面に、GALAXY Note Edgeは正面のホームボタンに搭載している。
Bluetoothはバージョン4.0対応の機種が並ぶなか、GALAXY Note Edgeが最新の4.1にいち早く対応している。赤外線通信はGALAXY Note Edge、Xperia Z3/Xperia Z3 Compactの2機種が対応していないが、GALAXYは赤外線を使った家電のリモコン操作は可能。MHLを使ったHDMI接続はARROWS NXとAQUOS ZETAが対応していない。
ARROWS NX F-02G |
GALAXY Note Edge SC-01G | AQUOS ZETA SH-01G |
Xperia Z3 SO-01G | Xperia Z3 Compact SO-02G | |
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OS | Android 4.4 | Android 4.4 | Android 4.4 | Android 4.4 | Android 4.4 |
サイズ(幅×高さ×厚さ) | 約74×144×9.4(最厚部約10.9ミリ) | 約82×151×8.5(最厚部約10.1ミリ) | 約76×141×8.9(最厚部約9.6ミリ) | 約72×146×7.3ミリ | 約65×127×8.6ミリ |
重さ | 約166グラム | 約177グラム | 約159グラム | 約152グラム | 約129グラム |
プロセッサ | Qualcomm MSM8974 AB (2.3GHzクアッドコア) | Qualcomm APQ8084 (2.7GHzクアッドコア) | Qualcomm MSM8974 AB (2.3GHzクアッドコア) | Qualcomm MSM8974 AC (2.5GHzクアッドコア) | Qualcomm MSM8974 AC (2.5GHzクアッドコア) |
ディスプレイ | 約5.2型ワイドクアッドHD(1440×2560ピクセル)TFT液晶(IPS) | 約5.6型ワイドクアッドHD((1440+160)×2560ピクセル)有機EL(Super AMOLED) | 約5.5型フルHD(1080×1920ピクセル)TFT液晶(IGZO) | 約5.2型フルHD(1080×1920ピクセル)TFT液晶(トリルミナスディスプレイ for mobile) | 約4.6型HD(720×1080ピクセル)TFT液晶(トリルミナスディスプレイ for mobile) |
連続通話時間 | LTE:約1180分 3G:約1400分 GSM:約980分 |
LTE:約1110分 3G:約1020分 GSM:約700分 |
LTE:約1350分 3G:約1370分 GSM:約1080分 |
LTE:約1080分 3G:約810分 GSM:約740分 |
LTE:約990分 3G:約700分 GSM:約650分 |
連続待受時間 | LTE:約720時間 3G:約860時間 GSM:約660時間 |
LTE:約430時間 3G:約470時間 GSM:約400時間 |
LTE:約730時間 3G:約900時間 GSM:約720時間 |
LTE:約640時間 3G:約750時間 GSM:約570時間 |
LTE:約650時間 3G:約800時間 GSM:約620時間 |
実使用時間 | 約82.4時間 | 約68.6時間 | 約101.9時間 | 約81時間 | 約78.3時間 |
バッテリー容量 | 3500mAh | 3000mAh | 3300mAh | 3100mAh | 2600mAh |
メインカメラ | 有効約2070万画素CMOS | 有効約1600万画素CMOS | 有効約1310万画素CMOS | 有効約2070万画素CMOS | 有効約2070万画素CMOS |
インカメラ | 有効約240万画素CMOS | 有効約370万画素CMOS | 有効約210万画素CMOS | 有効約220万画素CMOS | 有効約220万画素CMOS |
ストレージ | 32Gバイト | 32Gバイト | 32Gバイト | 32Gバイト | 16Gバイト |
メインメモリ | 3Gバイト | 3Gバイト | 2Gバイト | 3Gバイト | 2Gバイト |
外部メモリ | microSDXC(最大128Gバイト) | microSDXC(最大128Gバイト) | microSDXC(最大128Gバイト) | microSDXC(最大128Gバイト) | microSDXC(最大128Gバイト) |
防水 | IPX5/IPX8 | - | IPX5/IPX7 | IPX5/IPX8 | IPX5/IPX8 |
ワンセグ | ○(録画可能) | ○(録画可能) | ○(録画可能) | ○(録画可能) | ○(録画可能※外部メモリのみ) |
フルセグ | ○(録画可能) | ○(録画可能) | ○(録画可能) | ○(録画可能※外部メモリのみ) | - |
NOTTV | ○ | ○ | ○ | ○ | - |
テレビアンテナ | 内蔵 | 外付け | 外付け | 外付け | 外付け |
おサイフケータイ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
NFC | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
卓上ホルダ | ○(同梱) | - | - | ○(同梱) | ○(同梱) |
ワイヤレス充電 | - | - | - | - | - |
指紋センサー | ○ | ○ | - | - | - |
LTE通信速度 | 下り最大150Mbps/上り最大50Mbps | 下り最大150Mbps/上り最大50Mbps | 下り最大150Mbps/上り最大50Mbps | 下り最大150Mbps/上り最大50Mbps | 下り最大150Mbps/上り最大50Mbps |
Wi-Fi | IEEE802.11a、b、g、n、ac | IEEE802.11a、b、g、n、ac | IEEE802.11a、b、g、n、ac | IEEE802.11a、b、g、n、ac | IEEE802.11a、b、g、n、ac |
Bluetooth | V4.0 | V4.1 | V4.0 | V4.0 | V4.0 |
赤外線通信 | ○ | - | ○ | - | - |
Miracast | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
MHL | - | ○ | - | ○ | ○ |
VoLTE | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
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