米Microsoftは3月31日(現地時間)、Windowsタブレット「Surface」シリーズの新モデルとして、AtomプロセッサとWindows 8.1搭載の10.8型タブレット「Surface 3」を発表した。Wi-Fiモデルの価格は499ドルから。4G LTEモデルも発売する予定だ(今後数カ月内に詳細情報を公表する予定)。
米国をはじめ世界26地域で予約受付を開始し、5月5日に発売する。日本はその26地域には含まれておらず、日本マイクロソフトは「現在最適な形での投入を検討している」とコメントしている。
Surface 3は、第4世代Coreプロセッサを採用した「Surface Pro 3」(米国で2014年6月、日本で同年7月発売)の下位機となるタブレットだ。Surface Pro 3の799ドルより300ドル安い499ドルで販売される。
これまでの「Pro」ではない「Surface」シリーズ(Surface RT/Surface 2)は、ARM系プロセッサとWindows RTシリーズを搭載していたが、Surface 3はCPUに14ナノメートルプロセスルールによる新世代プロセッサのAtom x7-Z8700(1.6GHz/最大2.4GHz、クアッドコア)、OSに64ビット版Windows 8.1(法人向けにWindows 8.1 Proも用意)を採用し、フルのWindowsが動作する製品となった。1年間のOffice 365 Personal利用権も付属する。
Surface 3は今夏リリース予定のWindows 10に無償でアップデートが可能だ(ARM系プロセッサとWindows RTシリーズを搭載したSurface旧機種は、Windows 10にアップデートができないと発表されている)。
ボディはファンレス設計となっており、本体サイズは267(幅)×187(高さ)×8.7(奥行き)ミリ、重量は約622グラムと、Surfaceシリーズで最薄最軽量になった。バッテリー駆動時間は約10時間(動画再生)だ。液晶ディスプレイは1920×1280ピクセル表示の10.8型パネルを新搭載し、Surface Pro 3同じように3:2のアスペクト比を採用する。
上位モデル(599ドル)は4Gバイトメモリと128GバイトSSD、下位モデル(499ドル)は2Gバイトメモリと64GバイトSSDを装備。前面に350万画素のインカメラ、背面に800万画素のオートフォーカス対応メインカメラを搭載する。背面に内蔵するキックスタンドはSurface Pro 3の無段階調整タイプではなく、3段階調整が可能なものとなる。
通信機能はIEEE802.11a/b/g/n/acの無線LANとBluetooth 4.0を内蔵。フルサイズのUSB 3.0、Mini DisplayPort出力、microSDメモリーカードスロット、充電用Micro USB、ヘッドフォン出力、タイプカバー接続ポート、内蔵マイク、内蔵ステレオスピーカー(Dolby Audioサポート)、照度、近接、加速度、ジャイロ、地磁気の各センサーも備えている。
製品には13ワットのACアダプタが付属するが、スマートフォン用充電器などを本体側面のMicro USBにつないで充電することも可能だ。
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