では3社をほぼ同じ条件で比較した場合、料金はどの程度になるのだろうか。東京エリアのマンション住まい、家族3人で3年間の利用を想定して、ドコモ、au、ソフトバンクでそれぞれ固定回線サービスとスマホのセット割を考えてみた。
なお家族3人とも固定回線、スマホともに新規契約とし、データ契約はライトユーザーと想定したプランに加入した。端末代金やセット割とは関係ないキャンペーンの割引額は含めていない。
セット割の料金プランは以下の組み合わせ。固定回線は各キャリアで提供しているマンションタイプで、通信速度が最大1Gbpsのものを選択している。
内訳 | 固定回線 | 家族A | 家族B | 家族C |
---|---|---|---|---|
基本料金 | 0円 | 2916円 | 2916円 | 2916円 |
ISP料金 | 0円 | 324円 | 324円 | 324円 |
通信料 | 4320 | 1260円 | 540円 | 540円 |
必須オプション | なし | |||
合計 | 4320円 | 1万3500円 | 3780円 | 3780円 |
セット割引 | なし | −1296円 | なし | なし |
その他割引 | なし | −1458円(1年目) | −1458円(1年目) | −1458円(1年目) |
3年合計 | 81万4536円 | |||
※初出時にセット割引が複数回線に適用されると表記・計算していましたが、正しくは主回線のみに適用されます。お詫びして訂正いたします |
内訳 | 固定回線 | 家族A | 家族B | 家族C |
---|---|---|---|---|
基本料金 | 0円 | 2916円 | 2916円 | 2916円 |
ISP料金 | 0円 | 324円 | 324円 | 324円 |
通信料 | 4374円 | 3780円 | 3780円 | 3780円 |
必須オプション | なし | |||
合計 | 4374円 | 7020円 | 7020円 | 7020円 |
セット割引 | なし | −1008円 | −1008円 | −1008円 |
その他割引 | なし | |||
3年合計 | 80万6760円 | |||
内訳 | 固定回線 | 家族A | 家族B | 家族C |
---|---|---|---|---|
基本料金 | 0円 | 2916円 | 2916円 | 2916円 |
ISP料金 | 0円 | 324円 | 324円 | 324円 |
通信料 | 4104円 | 3780円 | 3780円 | 3780円 |
必須オプション | 540円 | なし | ||
合計 | 4644円 | 7020円 | 7020円 | 7020円 |
セット割引 | なし | −500円 | −500円 | −500円 |
その他割引 | なし | |||
3年合計 | 87万1344円 | |||
※初出時にセット割引が複数回線に適用されると表記・計算していましたが、正しくは主回線のみに適用されます。また必須オプションの料金に間違いがありました。お詫びして訂正いたします |
このように、auが一番安く、次いでドコモ、そしてソフトバンクという結果になった。もちろん実際は携帯電話の新規購入時や番号ポータビリティ(MNP)などのキャッシュバックがもらえたり、店舗独自の割り引きキャンペーンがあるので、トータルのコストはケースバイケースで変わってくる。しかしソフトバンクと他キャリアの差はなかなか埋まらないだろう。
本当ならここで「auのセット割が最安! 勝利!」と締めくくりたいところだが、残念ながらそれは無理だ。通信費の仕組みは複雑怪奇というか、あまりにも選択肢と組み合わせがあり過ぎるからだ。というわけで、最後にセット割検討のためにチェックしてほしい項目をまとめてみた。
以上を確認できていれば、自分と我が家に最適な固定回線と料金プランを選ぶ目安になるはずだ。ただ家族のスマホ料金に加えて、固定回線の料金やプランを見直すのは、本当に面倒くさい作業。せっかくの連休に時間をつぶすのはもったいないと感じるかもしれない。しかし長い目でみれば、数万円の節約になる可能性がある。まとまった時間がある時に、本腰をいれて取り組む価値はあるだろう。
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