タブレットで楽しみたいコンテンツの1つに電子書籍があるが、AQUOS SH-05Gには「拡大鏡」という“本を読む”にはぴったりの機能がある。これまで、タブレットで読みたい部分を拡大するには画面をピンチアウトして、画面全体を大きくする必要があり、文書全体が把握できなくなるのが難点だった。
しかしAQUOS PAD SH-05Gの拡大鏡は、画面を長押しするだけで見たい部分を拡大。虫眼鏡のようにピンポイントで、読みにくい文字や画像だけを大きくできる。
また、「さわって検索」機能を使えば、検索したい文字をなぞるだけでネット検索ができる。従来は電子書籍の単語をWebで調べる場合は、いったん電子書籍のページを離れる必要があったが、このさわって検索を利用すればページを離れることがなく、読書に集中できる。また、手打ちで単語入力する手間を省けるのも利点の1つだ。
薄型・軽量のボディには、省エネ性能に優れたシャープ製のIGZO液晶を搭載。3900mAhのバッテリーを備え、スタミナも抜群だ。ワンセグ、フルセグにも対応しているので、テレビ視聴や動画再生も長時間楽しめる。
また、ほとんどフレームレスに近いディスプレイを実現する「EDGEST」を採用。片手で持てるサイズ感ながら、フルHDを超える解像度の大画面で動画を閲覧できる。赤色を忠実に再現するバックライト「PureLED」も、快適な動画視聴を後押ししてくれそうだ。
ボディはIPX5/7相当の防水性能に対応。水没事故に完全にフォローできる分けではないが、キッチンでテレビを見ながら作業をすることが多い場合は、心強いかもしれない。
そんなAQUOS PAD SH-05Gだが、いくつか気になった点もある。男女問わず使いやすいデザインで女性にも持ちやすい軽いボディであるにも関わらず、タブレットのカラーがBlackの1色なのは惜しい感じがした。現時点では、純正カバーの用意もないようだ。
また、タブレットの背面に指紋が残りやすいのも気になる点の1つだ。金属素材のフレームが高級感のあるデザインを演出しているだけに、ちょっと惜しい気がした。
以上、何点か外装上の気になる点を挙げたが、この点が気にならないのであれば、非常に扱いやすい機種だと感じた。音声通話対応なので、これまでタブレットになじみの薄かった層にも受け入れられやすいかもしれない。また、ガラケーを使い続けたい中高年層にも、画面の大きな2台目の端末としておすすめしたい1台だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.