Windows Phoneの「中華フォント」問題に改善の兆し――Win10にも期待の「MADOSMA」地図やOfficeの使い勝手は?(1/2 ページ)

» 2015年07月01日 14時25分 公開
[山口健太ITmedia]

 6月18日に発売され、すでに多くの購入者の手元に届いていると思われるマウスコンピューターのWindows Phone「MADOSMA Q501」。ネット上でのユーザーの反応を見てみると、Windows Phoneの軽快な動きは評価しつつも、アプリの不足について不満の声が目立っている。レビューの第3回はこのアプリを中心に、MADOSMAが直面している問題を解説する。

photo マウスコンピューターのWindows Phone「MADOSMA Q501」

「中華フォント」問題は解決するか

 Windows Phoneで日本語環境を使う場合の問題の1つに、日本語が中国語用のフォントで表示されてしまう「中華フォント」問題がある。多くは字形が似ているため意味を理解できないほどではないものの、違和感は大きい。

 Androidなど他のプラットフォームでも同様の問題はあるものの、国内向け端末の、少なくともプリインストールのアプリでは、フォントの問題はほとんど見かけることはなくなった。

 この中華フォント問題について、マウスコンピューターは日本マイクロソフトと協力し、改善を進めてきたという。マイクロソフト製のアプリである「MSNニュース」や「MSN天気」といったアプリを見ると、主要な部分の表示は改善されている。

photophoto 細かな部分にまだ中華フォントがみられるが、主要な表示は日本語フォントに改善された

 この問題はWindows Phone 8が最初にリリースされた2012年からずっと放置されてきた。その対策はそれほど難しいものではなく、アプリ開発者がソースコードに日本語環境用の1行を加えるだけで良いという、簡単なものだ。

 ここで疑問に感じるのは、マイクロソフトにとっての日本市場は米国以外で最大といわれる規模であるにも関わらず、なぜこれほど単純な問題が放置されてきたのか、という点だろう。

 1つの理由として、ビジネス上の重要性と、ソフトウェア開発部門が考える優先度は必ずしも連動していないことが挙げられる。また、Windows Phoneがしばらく日本で発売されなかったことも、改善を強くプッシュできなかった理由だろう。

 しかし日本でMADOSMAが発売されたことで、ようやく問題の重要性が理解され、改善の兆しが見えてきた。とはいえ、Windows Phone 8のリリースから約3年という時間はあまりに長い。その間にリリースされたすべてのサードパーティアプリの開発者に、中華フォント問題への対応を呼びかけていくことは、現実的には不可能だろう。

 今後、中華フォント問題はOSがWindows 10 Mobileに移行することで解決する可能性がある。Windows Phone 8.1環境における中華フォント問題は、完全には解決しないまま、次世代OSの登場を迎えることになりそうだ。

WebサイトはWindows Phoneに対応したか

 Windows PhoneはWebブラウザとしてモバイル版のInternet Explorerを搭載する。これまではスマートフォン用ではなくPC用のページが表示されてしまうことも多かったが、MADOSMAが発売された時点では、主要なWebサイトで対応が進んでいるようだ。

Windows PhoneのInternet ExplorerでWebサイトを開いた様子。日本で人気の高い主要Webサイトは問題ないようだ

 通常、Webサイトはクライアント(Webブラウザ)からの接続のリクエストを受け取ると、そのUserAgent(UA)の値を見てレイアウトを切り替えている。しかしWindows Phoneの存在はあまり知られていなかったこともあり、対応は遅れていた。

 こうした切り替え機能は、サーバのフレームワークやライブラリを利用して実現しているサイトも多い。そのため、自分のサイトがWindows PhoneではPC用ページとして見えてしまうことに、気付いていない管理者も多かった。

 今後、Windows 10が採用する新ブラウザ「Microsoft Edge」では、ChromeやSafariが採用する「WebKit」エンジンとの互換性を重視し、UserAgentにもそれが反映される見込みだ。また、モバイル版のUserAgentにはAndroidバージョンを含むことにより、Androidスマートフォンと同等の表示をWebサイトに対して要求することになるだろう。

photo MADOSMAの発売に合わせて、「Opera Mini」が更新された

 Internet Explorer以外では、MADOSMAの発売にあわせて、「Opera Mini」の新バージョンがリリースされた。標準とは異なるWebブラウザーアプリとして、試してみる価値はありそうだ。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年02月10日 更新
  1. 「iPhoneの調子が悪いです」の文言、なぜアイホンのFAQに? 実はAppleと深く関係 (2026年02月08日)
  2. 総務省有識者会議が「手のひら返し」な我が国への示唆――日本を国際標準から遅れさせたのは自らの愚策のせい (2026年02月08日)
  3. 「東京アプリ」で1.1万円分をゲット、お得な交換先はどこ? dポイント10%増量+楽天ペイ抽選が狙い目か (2026年02月05日)
  4. KDDI、楽天モバイルとの「ローミング重複エリア」を順次終了 松田社長が言及 (2026年02月06日)
  5. 楽天モバイル、1000万回線突破も残る「通信品質」の課題 5G SAの早期導入とKDDIローミング再延長が焦点に (2026年02月07日)
  6. ソフトバンク、短期解約を繰り返す「ホッピングユーザー」を抑制 その理由は? (2026年02月09日)
  7. Googleが台湾のPixel開発拠点を公開 「10 Pro Fold」ヒンジ開発の裏側、“7年サポート”を支える耐久テスト (2026年02月09日)
  8. 東京アプリ、PayPayがポイント交換先に追加される可能性は? 広報に確認した (2026年02月05日)
  9. 東京アプリ、PayPayとWAON POINTをポイント交換先に追加 交換時期は「決まり次第案内」 (2026年02月09日)
  10. 「小型iPhone SEを復活させて」──手放せない理由SNSで話題 どこが“ちょうどいい”と評価されるのか (2025年11月29日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年