Windows Phoneの「中華フォント」問題に改善の兆し――Win10にも期待の「MADOSMA」地図やOfficeの使い勝手は?(2/2 ページ)

» 2015年07月01日 14時25分 公開
[山口健太ITmedia]
前のページへ 1|2       

Officeの進化はユニバーサルアプリに期待

 Windows Phoneが搭載する、モバイル版のMicrosoft Officeはどうだろうか。その機能は、Windows Phone 7の頃から大きくは変わっていない。編集機能が限定的であること、PowerPointファイルの新規作成ができないこと、といった制限もそのままだ。

photo Windows Phone版のOffice。ここ数年、あまり機能は向上していない

 奇妙な制限として、「.xlsファイル」のようなOffice 2003以前の形式のドキュメントの編集には対応しておらず、閲覧のみに限定されている。Windows Phone 7.5から続く制限で、その原因は改善が困難なバグによるものと説明されてきたが、マイクロソフト純正のOfficeとしては残念な点だ。

 iOS版やAndroid版のOfficeが次々と進化する中、なぜWindows Phone版は改善されないのか、との批判はある。ただ、Officeの開発チームとしても、現実にユーザーが多いiOS、Android向けを優先したいという気持ちはあるだろう。

 今後はWindows 10向けに、ユニバーサルアプリ版のOfficeが登場する予定だ。これにより、iOSやAndroid版に相当する主要機能が、Windows 10 Mobileでも利用できるようになる可能性が高い。

地図は別アプリを、IMEは独自機能に注目

 最後に、地図と日本語入力のIMEについても見ておこう。MADOSMAの大きな問題の1つが、標準の地図アプリの存在だ。Windows Phone 8では、それまでのBingマップに代わってNokiaの「HEREマップ」が採用された。しかし日本国内の地図データが用意されておらず、追加ダウンロードでも提供されていなかったため、白地図のような表示になっている。

 幸いにもWindows Phoneでは、「gMaps Pro」のようにGoogleマップを利用できるサードパーティアプリは存在する。また、Windows 10 MobileではBingマップを表示するよう改善される見込みだ。

photophoto 標準のマップアプリに日本国内の地図は入っていない。素直にサードパーティアプリを頼ろう

 日本語入力用のIMEは、サードパーティのアプリを追加することはできない。しかしWindows Phone標準のIMEでは、独自の「カーブフリック」入力に対応する。通常のフリック入力に加えて、斜め方向に曲げることで濁音や半濁音を入力できる点が優れている。

 ただ、基本的なキーボード配列が他プラットフォームのフリック入力用キーボードと異なっており、iPhoneやAndroidから移行したユーザーが戸惑いを覚えるのは残念な点だ。

 また、日本語入力では、テンキー(カーブフリック)かQWERTYキーの片方だけを使いたいという人も多いだろう。その場合は、キーボードの日本語設定からQWERTYを削除する。逆にQWERTYのみ使いたい場合はテンキーを削除するといいだろう。

photophoto テンキーとQWERTYの両方に対応するが、片方が不要な場合は設定画面の長押しで削除できる
前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年05月26日 更新
  1. ダイソーで550円の「マグネット式ノートパソコン用スマートフォンホルダー」は磁力も強くて優秀だった (2026年05月23日)
  2. 「手書き」より「キーボード」を望む子供たち スマホ・PCが変えた文字入力の歴史と、今こそ見直したい手書きの価値 (2026年05月24日)
  3. 値上げのY!mobile、旧プランから「シンプル3」に変更すべき? 5月中の“救済措置”を見逃すな (2026年05月25日)
  4. ソニー、AIカメラアシスタントが売りのXperia 1 VIIIを発表――公式Xアカウントはなぜ大炎上したのか (2026年05月24日)
  5. なぜ? 「Rakuten WiFi Pocket 5G」販売再開も、Rakuten Linkは利用できず 理由を楽天モバイルに聞いた (2026年05月23日)
  6. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  7. 「私のデータ、AIの学習に使われる?」LINEの新機能「Agent i」の疑問をLINEヤフーに聞いた (2026年05月25日)
  8. なぜ「ドコモの障害」と誤解されたのか? 19日に設備障害が起きたMVNOに確認して分かったこと (2026年05月22日)
  9. 「値上げ」は悪手ではない? KDDIとソフトバンクの“価値競争への転換”から見える勝ち筋 (2026年05月23日)
  10. 【ワークマン】2500円の「ベーシックアンカーリュック」 多様なシーンで使える容量24Lの収納力 (2026年05月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年