NTTドコモの富士通製Androidスマートフォン「ARROWS NX F-05F」は、2014年5月30日に発売されました。同7月29日のソフトウェア更新でVoLTE(※)にも対応し、現在でも十分快適に使うことができます。
※Voice Over LTE:本来はデータ(パケット)通信のみ対応するLTE規格において、インターネット(IP)電話の技術を応用することで音声通話を可能とした規格。従来の音声通話よりも伝送できるデータ量が大きく、より高音質な通話が可能となる
2015年6月4日、F-05FがAndroid 5.0へのOSバージョンアップに対応することが決まり、約半年後の同年12月21日、バージョンアップデータの提供が始まりました。
ITmedia Mobileの読者の皆さんの多くは、スマホのOSバージョンアップが始まったら「我先に」と適用してしまうでしょうが、世の中にはOSをバージョンアップせずにスマホを使い続ける人も少なくありません。筆者の身の回りにも、「OSバージョンアップ? 何それ?」というF-05Fユーザーが複数人いました。
そこで、F-05FのOSバージョンアップ手順と、OSバージョンアップ前後の変更点を簡単にご紹介します。まだ、OSバージョンアップをしていないF-05Fユーザーが身近にいたら、ぜひこの記事を紹介してください。
OSバージョンアップをする場合、事前に以下の準備をしておくと安心です。
アプリの中には、Androidのバージョンによって対応機能や挙動が変わるものが存在します。また、アプリのバージョンが古すぎると新しいOSで正常に動作しないこともあります。OSバージョンアップ前に、「Google Play ストア」と「ドコモアプリ管理(docomo Application Manager)」を使ってアプリを最新版にしておくことを強くお勧めします。
なお、F-05Fのプリインストールアプリのうち、「KINGSOFT Office」についてはGoogle Playやドコモアプリ管理によるアップデートができません。富士通の公式サイト「@Fケータイ応援団」にアクセスして、「プリインストールアプリ再ダウンロード」からKINGSOFT Officeアプリの更新を行ってください。
アップデートしてもAndroid 5.0以降に対応できないアプリがある場合は、あらかじめ削除しておきましょう。残ったままバージョンアップすると、強制終了の連発など、思わぬトラブルのもとになります。
F-05FのOSバージョンアップでは、内蔵ストレージ内のデータは基本的に保持されます。ただし、ごくまれにデータが消えてしまったり、バージョンアップに失敗して本体が機能しなくなったりすることがあります。念のためにmicroSDやオンラインストレージ(Googleドライブ、Dropbox、OneDriveなど)に重要なデータを保存しておくことをお勧めします。
なお、以下のデータに関しては仕様上保持できません。必要に応じて設定をメモしておくなどしましょう。
OSバージョンアップは、バージョンアップ前の最新ソフトウェアにしておくことが前提です。端末設定の「その他」→「端末情報」から確認できるビルド番号が「V38R73C」になっていることを確認しましょう。これ以前のビルド(V37R72Bまで)の場合、事前にソフトウェア更新をしておく必要があります。端末設定の「その他」→「端末情報」→「ソフトウェア更新」で更新できます。なお、ソフトウェア更新をする場合、Wi-Fi(無線LAN)経由でダウンロードする場合でもドコモminiUIMカードと「spモード」の契約が必要です。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.