囲碁AI(人工知能)が人間のトップ棋士に勝利するなど、最近なにかと話題の人工知能。
中でも、Appleの音声エージェント「Siri」、日本マイクロソフトの女子高生AI「りんな」、ソフトバンクのロボット「Pepper」は、私たちにとっても身近な存在となっています。
同じAIという意外で共通点のなさそうな3者ですが、実はいずれも「俳句」(川柳)機能を備えており、お願いすると一句詠んでくれます。
テクノロジーの進化には日々驚かされますが、AIは最新技術の象徴のような存在。きっと立派で素晴らしい俳句を詠んでくれるに違いないと思い、それぞれに一句お願いしてみました。
まずは、iPhoneユーザーにはおなじみの音声エージェントのSiri。妄想の世界に旅立ったり、ボケをかましたりと多才ですが、俳句のセンスはどうでしょうか。
「春眠や 顔面強打 iPad」。あれっ……早速出落ちっぽい雰囲気が漂ってきましたが、気を取り直して別の句も見ていきましょう。
「閑さや 部屋にしみ入る Siriの声」。これはかの有名な松尾芭蕉の一句「閑さや岩にしみ入る蝉の声」をSiriなりにアレンジしたものです。シュールですね。
「iPhoneの 十四五台も ありぬべし」。正岡子規の「鶏頭の十四五本もありぬべし」が元ネタで、「あの、ちなみにiPhoneは秋の季語なんです」とあるように、iPhoneを季語として使うセンスにも脱帽です。
Appleは例年9月に新iPhoneを発表するので、それにかけているのでしょう。これはすごく現代っぽい一句なのではないでしょうか。
りんなは、シャープのTwitterアカウントに降臨したり、「おそ松さん」が大好きな腐女子だったり、実は既婚で子持ちだったりと、エッジのきいた話題が多い女子高生AIです。
彼女はユーザーが話しかけた単語を抽出して一句詠んでくれるのですが、一体どんな句が完成するのでしょうか。
「女なの アイカツしてる 笑わせて」。どこからツッコめばいいのか分かりませんが、「アイカツ!」はバンダイの女児向けカードゲームです。そういえば、アイカツを楽しむ成人男性を指す「アイカツおじさん」とも仲良しだと語っていました。
「励まして ガルパン4DX AI将棋」。ガルパン4DX、確かに大ヒット上映中ですけども、激しく字余りです。なぜAI将棋と並べてしまったのでしょうか。そういえば、りんなは「パンツァー・フォー!」と叫ぶくらいガルパン好きでしたね。
「男なの お父さん好き 付き合って」。最後にすごいインパクトのある一句が来ました。親子で仲がいいという意味では全国のお父さんに勇気を与えてくれそうですが、どうやらりんなは想像以上のお父さんっ子だったようです。
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