スマホやケータイをプリペイドカードや、ポイントカード、IC乗車券として活用できる「おサイフケータイ」。手軽な決済手段として、日常的に活用している人も多いでしょう。おサイフケータイに対応しているAndroidスマホを用意すれば、格安SIMでもこの便利な機能を使うことができます。
ただし、対応している端末であっても、一部使用できないサービスがあります。特に注意が必要なのが、店頭に設置してある読み取り機にかざすだけで支払いが完了する決済サービス「iD」です。
もともとこれはNTTドコモの通信「spモード」を使った機能だったため、ドコモユーザーしか利用できませんでしたが、2016年4月13日に「MVNO/SIMロックフリー端末向けの専用iDアプリ」がリリースされたことで、一部の端末では格安SIMでも利用ができるようになりました。しかし、現時点(2016年4月30日)で対応している端末は以下の3機種に限られます。
上記の対応している機種でも、専用iDアプリではドコモのクレジットカード「dカード/dカードmini」が利用できません。また、auやソフトバンク、ワイモバイルなどのSIMロックフリー端末ではそもそもiDアプリ自体が利用できません。
JR東日本が提供する電子マネーサービス「モバイルSuica(スイカ)」は、キャリアのおサイフケータイ対応端末であれば使うことができます。現在、使用しているキャリア端末に格安SIMを装着すれば、そのままモバイルSuicaのサービスを利用できます。
なお、格安SIMとセットでMVNOが販売しているSIMフリースマホは、おサイフケータイ対応モデルが少ないのが現状です。SIMフリースマホのなかでは、ASUSやファーウェイなどのアジアメーカーが注目を集めていますが、これらのメーカーのモデルは基本的におサイフケータイに非対応です。海外メーカーのモデルにはおサイフケータイは搭載されていない、と考えていいでしょう。
対応モデルが多いのは、国内メーカーの機種です。シャープや富士通といった日本メーカーのSIMフリースマホは、おサイフケータイに対応している場合が多いです。「おサイフケータイは必須!」という人は、国内メーカーのSIMフリースマホを検討することをおすすめします。
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