Apple Watchの動作が劇的に速くなる 「watchOS 3」はこの秋無料で配信(2/2 ページ)

» 2016年06月14日 04時21分 公開
[園部修ITmedia]
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車いすの動作に対応

 Apple Watchのユーザーには、車いすのユーザーも少なからずいるようで、watchOS 3では、車いすユーザーの手の運動を検出し、しっかり「エクササイズ」として認識できるようになるそうです。歩行や走行とは異なる、独特の手の動きを検出するので、車いすを利用しているユーザーでも正しくアクティビティが計測できるとのこと。スタンド機能も「Time to stand!」(立ち上がりましょう!)とは言わず、「Time to roll!」とメッセージを表示するなど、ちょっとした配慮が見られます。

watchOS 3 エクササイズが車いすの動作に対応
watchOS 3 人によって異なる操作を正しく認識
watchOS 3 Time to roll!と表示します

呼吸を促す新アプリ「Breathe」

 深呼吸(deep breath)を促す新しいアプリもwatchOS 3で提供されます。「毎日時間をとって深呼吸をすることは、心と体を落ち着け、健康にもよい影響がある」(医学博士のディーパク・チョクラ氏)ことから導入されたという「Breathe」アプリは、画面の中で大きくなったり小さくなったりする花のような絵柄の動きに合わせて呼吸を整えるアプリです。Taptic Engineにより、振動でもタイミングを知らせてくれるので、目をつぶって深呼吸することも可能だとか。定期的に通知する機能もあるようで、秋以降は立ち上がって深呼吸するApple Watchユーザーが増えるのかもしれません。

Breathe watchOS 3から提供される独自アプリの「Breathe」
Breathe 定期的に深呼吸を促します
Breathe 大きくなったり小さくなったりする模様の動きに合わせてゆっくりと呼吸します
Breathe 深呼吸したときの心拍数なども表示してくれます

開発者向けにもさまざまな機能を解放

 Apple Watchが持つさまざまな機能のうち、サードパーティのアプリベンダーが自由に利用できる部分はまだ多くありませんが、watchOS 3ではリアルタイムでの心拍計測やジャイロスコープ、過速度計へのアクセスが可能になります。SpriteKitやSceneKitにより、リッチなグラフィック表現も容易になるほか、Digital Crownやタッチの操作に応じた反応、スピーカー、インラインビデオ、Game Center、CloudKitなども利用可能になるようです。サードパーティアプリはさらにいろいろなことができるようになるでしょう。

watchOS 3 アプリ内でのApple Pay決済に対応
watchOS 3 サードパーティーがApple Watchアプリを作りやすいよう、利用できる機能が増えます
watchOS 3 グラフィカルなアプリやインタラクティブなアプリも作成が容易に

 開発者向けのwatchOS 3のDeveloper Preview版は、今日からダウンロードが可能になるとのこと。一般向けの配信は、冒頭にも書いたとおり秋になります。

watchOS 3 開発者向けのDeveloper Previewは今日からダウンロードできます
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