Apple Watchのユーザーには、車いすのユーザーも少なからずいるようで、watchOS 3では、車いすユーザーの手の運動を検出し、しっかり「エクササイズ」として認識できるようになるそうです。歩行や走行とは異なる、独特の手の動きを検出するので、車いすを利用しているユーザーでも正しくアクティビティが計測できるとのこと。スタンド機能も「Time to stand!」(立ち上がりましょう!)とは言わず、「Time to roll!」とメッセージを表示するなど、ちょっとした配慮が見られます。
深呼吸(deep breath)を促す新しいアプリもwatchOS 3で提供されます。「毎日時間をとって深呼吸をすることは、心と体を落ち着け、健康にもよい影響がある」(医学博士のディーパク・チョクラ氏)ことから導入されたという「Breathe」アプリは、画面の中で大きくなったり小さくなったりする花のような絵柄の動きに合わせて呼吸を整えるアプリです。Taptic Engineにより、振動でもタイミングを知らせてくれるので、目をつぶって深呼吸することも可能だとか。定期的に通知する機能もあるようで、秋以降は立ち上がって深呼吸するApple Watchユーザーが増えるのかもしれません。
Apple Watchが持つさまざまな機能のうち、サードパーティのアプリベンダーが自由に利用できる部分はまだ多くありませんが、watchOS 3ではリアルタイムでの心拍計測やジャイロスコープ、過速度計へのアクセスが可能になります。SpriteKitやSceneKitにより、リッチなグラフィック表現も容易になるほか、Digital Crownやタッチの操作に応じた反応、スピーカー、インラインビデオ、Game Center、CloudKitなども利用可能になるようです。サードパーティアプリはさらにいろいろなことができるようになるでしょう。
開発者向けのwatchOS 3のDeveloper Preview版は、今日からダウンロードが可能になるとのこと。一般向けの配信は、冒頭にも書いたとおり秋になります。
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