格安SIMで「速度制限」に引っ掛かるとどうなる?

» 2016年06月23日 06時00分 公開
[ITmedia]

 契約したプランのデータ容量を使い切ると、通信速度に制限が発生します。制限後の速度はMVNOによって異なりますが、100〜300kbps程度に下がり、Webページの読み込みが遅くなります。速度制限が発生する条件は、月ごとに容量が定められている「月次プラン」と、日ごとに容量が定められている「日次プラン」で異なるので、違いを確認していきましょう。

「月次プラン」で速度制限が発生する場合

 例えば毎月5GBのデータ容量を使えるプランを申し込んだ場合、1カ月以内に5GBの容量を使い切ると速度制限が発生し、翌月になるまで解除されません。速度が制限された場合も、メールの送信やテキストデータの読み込み程度ならそれほど時間はかかりませんが、高速通信が必要になったら別途データ容量を追加購入することもできます。

 なかにはDMMmobileのように、速度制限が発生しても瞬間的に高速通信を使える「バースト機能」を備えたMVNOもあります。この機能は、ページを読み込む瞬間にだけ高速通信を使えるので、速度制限時も画像やデータの読み込みにそれほど時間がかからずに済みます。

「日次プラン」で速度制限が発生する場合

 データ容量の使用量が1日単位で定められているプランの場合、定められた容量を1日で使い切るとその日のうちに速度制限が発生します。速度が制限されるのはその日の夜12時までなので、次の日からは再び速度制限なしで高速通信を利用できます。

「日次プラン」を展開しているMVNOの一例

 OCN モバイル ONEの場合、高速通信と低速通信を切り替えられる「ターボ機能」を備えています。この機能を使って高速通信の使用を動画閲覧時などに限定し、メール送信時には低速通信に切り替えるなどすればデータ通信量を節約できます。

 MVNOが提供するプランは、「日次プラン」よりも「月次プラン」が圧倒的に多い傾向にありますが、データ使用量が日によって異なる人は「月次」プラン、毎日のデータ使用量に差がない人は「日次プラン」といった基準で選択することで、より自分の利用スタイルにあった使い方ができるでしょう。

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