格安SIMは、ドコモの通信網を借り受けてサービスを提供する事業者(MVNO)が大多数を占めます。そのため、ドコモ端末であればほとんどの機種で格安SIMが使えると考えていいでしょう。
また、キャリアの端末には、他社のSIMを装着しても通信ができないようにするために「SIMロック」がかけられていますが、ドコモ端末であればSIMロックの解除も不要です。キャリアが販売する端末で格安SIMを利用する場合、ドコモの端末が最も導入しやすいといえます。
日本国内で発売されているSIMフリースマホの多くは、ドコモの周波数帯に最適化された仕様になっています。ほとんどのSIMフリースマホで、ドコモ系の格安SIMが使えると考えていいでしょう。
ただし、SIMフリースマホは機種によって対応する周波数帯が異なります。LTEの「Band1」「Band19」に対応するモデルであれば、より広いエリアでLTEの電波をつかむことができます。逆に、これらの周波数帯に対応しないモデルの場合は、利用環境にもよりますが、地方などではつながりにくいと感じる可能性があります。
auのLTEスマートフォンの場合、一部の周波数帯がドコモと共通なので、SIMロックを解除すれば、仕様上はドコモ系の格安SIMは利用できます。
auスマホでドコモ系格安SIMを利用したいのであれば、SIMロックを解除しましょう。ソフトバンクも、ドコモと同じBand 1と3に対応したスマートフォンがほとんどなので、SIMロックを解除すれば、仕様上はドコモ系格安SIMは使用できます。仮に通信できたとしても、使い勝手が悪くなる可能性が高いと考えたほうがいいでしょう。
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