意外と手に持たずに使うことが多いタブレット。では、どのような時に手に持って使うのだろうか。
また筆者の利用シーンを思い出してみると、端末のロック解除をするときにタブレットを持ち上げることが多いことに気が付いた。電源キーを押す、画面が付く、PIN(暗証番号)なりパスワードなりパターンなりを入力してロックを解除する、という一連の動作は、片手でもできなくはないが、しっかりとタブレットを持って両手でやった方が手っ取り早い。
しかし、いちいちタブレットを持ってやるのは面倒だ――という筆者の気持ちをくんだのかどうかは分からないが、F-04Hでは虹彩認証「Iris Passport」をタブレットとして世界で初めて搭載した。
虹彩認証ユニット(赤外線カメラと赤外線LEDライト)やソフトウェアの基本仕様は「ARROWS NX F-04G」や「arrows NX F-02H」に搭載されているものと同じで、画面ロックの解除のほか、一部ドコモサービスのパスワードレス認証や、Webブラウザなどで保存したパスワードを呼び出せる「パスワードマネージャー」の認証に利用できる。
最初の虹彩の登録には時間がかかるが、一度登録してしまえば最短0.6秒で本人確認ができる。初めて虹彩認証を使うユーザーのために、「虹彩認証体験」アプリもプリインストールされている。
画面をタップするだけでスリープを解除できる「タッチでON」と組み合わせれば、体感的に一瞬でスリープ解除からロック解除まで行えてしまう。下に掲載した動画は、実際にタッチでONでスリープを解除して虹彩認証でロック解除するまでを記録したものだ。画面をタップしてからロック解除までに掛かる時間は、2秒程度だ。
撮影の都合上、今回は手に持って撮影しているが、立てかけた状態でも同じ流れでロック解除できる。従来のarrows Tabで対応していた指紋認証とは異なり、指あるいは本体がぬれた状態でも認証できることもメリットだ。
慣れてしまえば非常に快適なIris Passportだが。以下のような状況下では認証できないことがある。その場合は、代替認証方法(PIN【暗証番号】、パスワード、パターン)を使って認証しよう。
Androidベースのarrows Tabは、初代の「ARROWS Tab F-01D」から防水・防塵(じん)性能を備えていることが大きな特徴だ。F-04Hでも、IPX5/IPX8等級の防水性能とIP6X等級の防塵性能を備えている。メーカー独自に高湿度下での試験も行っているので、風呂場を含む水場での利用も安心だ。汚れた時は水洗いもできる。
F-04Hでは、米軍の物資調達基準である「MIL-STD-810G(MIL規格)」の試験項目のうち、防水・防塵を含む14項目をクリアするタフネスさも備えている。従来のarrows Tabよりも、過酷な環境下でより安心して使える。
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