どうなる? 2017年春(一部夏)の「WiMAX 2+」5分で知る最近のモバイルデータ通信事情(1/2 ページ)

» 2017年01月31日 08時00分 公開
[島田純ITmedia]
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 UQコミュニケーションズ(以下「UQ」)は1月25日、報道関係者向けに「UQコミュニケーションサロン」を開催し、MVNOサービス「UQ mobile」とWiMAXサービス「UQ WiMAX」の最新サービス情報を明らかにしました。

 WiMAX 2+サービス関連では、2月2日から運用開始となる「直近3日間10GB」の通信量に規制に関する説明が行われたほか、WiMAX 2+ルーターの新機種や、「LTEオプション」の無料提供範囲の拡大方針が発表されました。

(本文中の通信速度は全て理論値)

UQコミュニケーションズの野坂章雄社長 フォトセッションに臨むUQコミュニケーションズの野坂章雄社長

WiMAX 2+ルーターにおける「直近3日間」ルールの変更

 既報の通り、UQと同社回線を利用するMVNO各社は、2月2日からWiMAX 2+サービスに適用している直近3日間の通信量にもとづく通信速度制限のルールを変更します。

 新ルールでは、WiMAX 2+と「au 4G LTE」(LTEオプション利用時)の合計通信量が前日までの直近3日間で10GBを超えた場合、超過した翌日の18時頃から翌々日の深夜2時頃まで、通信速度をおおむね1Mbpsに制限します。制限状態での通信速度は1Mbpsが上限となります。ざっくりいえば、規制対象となるユーザー数や規制時間帯のルールは緩和される一方、規制時の通信速度のルールは厳しくなるのです。

速度制限の図 2月2日から適用されるWiMAX 2+の規制ルール

 筆者は、新ルールにおいて容量のしきい値が「10GB」と大幅に緩和されただけではなく、制限対象となる場合でも「日中(2時頃〜18時頃まで)は速度制限なし」としたことに驚きました。

 新ルールでは、1日あたりの通信量が10GB(=直近3日間で30GB)を超えて使っても、日中は速度制限なしで利用できるようになります。そのため、ビジネス利用する人など、日中時間帯にこそWiMAX 2+ルーターをたくさん使う人にとっては嬉しい変更となります。

 しかし、少し見方を変えると、通信トラフィック(負荷)のピークが従来の夜間から日中にシフトしして、結果として日中時間帯の通信品質(速度)が低下する懸念もあります。その点について、UQの野坂章雄社長は「さんざん計算をした上で(制限内容を)決めた」としており、少なくとも通信品質において直ちに悪影響が出ることはなさそうです。

WiMAX 2+のトラフィック傾向 WiMAX 2+サービスのトラフィック傾向。新しい通信ルールは、現状は夜時間帯に来ているピークをカットすることを目的の1つとしている

「下り最大440Mbps」エリアは2月から全国展開へ

 WiMAX 2+ルーターの新機種として、UQは「Speed Wi-Fi NEXT W04」(以下「W04」)と「Speed Wi-Fi HOME L01」(以下「L01」)を発表しました。いずれもau(KDDI・沖縄セルラー電話)の新モデルとして発表済みのもので、2月中旬に発売する予定です。

Speed Wi-Fi NEXT W04 Speed Wi-Fi NEXT W04。au版との違いは「au」ロゴが「UQ WiMAX」ロゴに置き換わっている点と、国際ローミングサービスに非対応となっている点
Speed Wi-Fi HOME L01 Speed Wi-Fi HOME L01

 これら2機種は、2016年12月に「Speed Wi-Fi NEXT WX03」の発売と同時に始まった下り最大440Mbps通信サービスに対応しています。

 下り最大440Mbpsでの通信は、2016年12月時点では東名阪(関東・中部・関西)エリアから対応を開始しました。関東エリアのエリアマップを見てみると、東京近郊はおおむね対応していることが分かります。

東京近郊の下り最大440Mbps対応エリア 東京近郊の下り最大440Mbps対応エリア

 今回のコミュニケーションサロンでは、2017年2月から下り最大440Mbps通信の対応エリアを全国に順次拡大することが発表されました。九州地方の一部で対応に遅れが発生するものの、基本的には「全国のWiMAX 2+エリアの大多数」において対応するようです。

 2016年12月に始まったばかりの下り最大440Mbps対応サービスが2カ月ほどで全国エリアに拡大するためには、かなり急ピッチな作業が必要だったと思われます。ただ、同社は2015年9月末時点でWiMAX 2+のキャリアアグリゲーション(CA)対応を全国に広げ、基地局側の4×4 MIMO対応も順次進めていたからこそ、この“急ピッチ”を実現できたともいえそうです。

 全国の下り最大440Mbps対応エリアは、2月1日からUQのエリアマップできるようになる予定です。皆さんも、同日以降に自分の住んでいる地域の対応状況を確認してみてください。

 他社ではUQよりも更に高速な通信サービスを提供する予定もありますが、「下り最大440Mbpsの通信を全国で使えて、日中時間帯は速度制限なし」という点はWiMAX 2+サービスのアドバンテージとなりそうです。

下り最大440bpsエリアは全国に拡大 下り最大440Mbps対応エリアは2月から全国エリアに
エリアマップ 2月1日以降、エリアマップで全国の下り440Mbps対応のエリアを検索できるようになる予定

 ちなみに、UQと一部のMVNOでは、WiMAX 2+通信機器の「機種変更」を受け付けています。変更先の機種はUQまたはMVNOが指定するものとなります。機種変更手続きはUQの特設サイトからできます。1月30日現在、UQと直接契約しているユーザーのほか、以下のMVNOサービスを契約しているユーザーもこのサイトから機種変更できます。

  • BIC WiMAX SERVICE (ラネット)
  • ワイヤレスゲート Wi-Fi + WiMAX 2+ (ワイヤレスゲート)
  • BIGLOBE WiMAX 2+ (ビッグローブ)
  • So-net モバイル WiMAX 2+ (ソニーネットワークコミュニケーションズ)
  • ASAHIネット WiMAX 2+ (朝日ネット)

 機種代金は現在使っている機種の利用期間によって変動しますが、下り440Mbps対応の最新機種であるWX03も、22カ月(639日)以上利用している機種からの買い換えなら0円で手に入ります。いち早く下り最大440Mbpsの恩恵にあずかりたい人は、利用を検討してみてもいいかもしれません。

機種変更ページ UQと一部MVNOサービス契約者が利用できる機種変更サイト。機種変更できる機種は、事業者によって異なるので要注意
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