「Xperia XZ Premium」のMotion Eyeカメラや4K HDRディスプレイの実力を体験してきた:Mobile World Congress 2017(1/2 ページ)

» 2017年03月06日 11時06分 公開
[房野麻子,ITmedia]

 ソニーモバイルはMobile World Congress 2017の期間中、報道陣向けに、同社が発表した新製品の体験会を実施。新しいフラグシップスマホ「Xperia XZ Premium」のカメラ機能や、投影した映像にタッチして操作できる超単焦点プロジェクター「Xperia Touch」について説明した。また、コンセプトモデルとして披露された「Xperia Ear Open-style」のプロトタイプでサウンドを聴くデモンストレーションも行った。

「Motion Eye」カメラでスーパースローモーションや先読み撮影

 MWCで発表された4機種のうち、プレミアムラインのXperia XZ Premium、「Xperia XZs」の2機種は、ソニーが新たに開発したメモリ積層型センサーを搭載した「Motion Eye」カメラシステムが大きなポイントだ。センサー自体にメモリを搭載していることで、従来の5倍の速さでデータを送ることができ、これによってさまざまな撮影が可能になった。

Xperia XZ Premium MWCで発表された4機種。このうち、左の2機種にメモリ積層型センサーを採用した「Motion Eye」カメラシステムが搭載される
Xperia XZ Premium 新たに開発したメモリ積層型のセンサー、BIONZ for mobile、Gレンズを合わせた「Motion Eye」カメラシステム
Xperia XZ Premium センサー自体にメモリを搭載していることで、従来の5倍の速さでデータを送れるようになった

 体験会では「Super Slow Motion(スーパースローモーション)」と「Predictive Capture(プレディクティブキャプチャー/先読み撮影)」機能が取り上げられた。スーパースローモーションは、秒間960フレームのハイスピード撮影を約200ミリ秒間行い、それを約6秒間再生する機能だ。通常の動画の中にスーパースローモーションの動画がはさみ込まれた動画に仕上がる。

 動画撮影時に、スーパースローモーションモードに設定することで撮影可能になる。撮影時、好みの瞬間に同モードのアイコンにタッチするとスーパースローモーションモードでの撮影が行われ、自動で終了。アイコンには何度でもタッチでき、回数の制限はない。解像度は720p固定となる。

 体験会では、水槽の中にたくさんのカラフルなボールを入れ、水を回転させた状態を撮影した。スーパースローモーションで撮った映像では、目で追えない動きをゆっくりと確認できた。何気ない日常生活のワンシーンがドラマチックな映像に変わる。身の回りのいろいろなものを撮ってみたくなる機能だ。

Xperia XZ Premium 動画録画ボタンの上にあるアイコンでスーパースローモーション撮影モードに切り替える
Xperia XZ Premiumによるスーパースローモーション動画

 先読み撮影は、動いている被写体を撮影する際に、シャッターを押した瞬間からさかのぼって記録し、そこから4枚の静止画を切り出してベストな一瞬を保存できる機能だ。動いている被写体は、ここぞと思う瞬間にシャッターボタンにタッチしても、タイミングを逃してしまっている場合がある。先読み撮影は動いている被写体を認識すると、自動的にイメージをバッファリングし始め、その中から4枚の静止画をピックアップしてくれる。

Xperia XZ Premium シャッターボタンを押す前から映像が保存されており、そこから4枚の静止画がピックアップされる仕組み

 体験会では、回転する筒から予期せぬ瞬間にピエロが飛び出してくるおもちゃを撮影。ピエロは予測できない瞬間にかなりの勢いで飛び出してくるので、普通はかなり難しい撮影だ。しかし、Xperia XZ Premiumのプレミアムおまかせオートは、動く被写体を見つけると自動で先読み撮影が有効になり、映像を保存し始める。実際にシャッターボタンにタッチしたときはピエロが飛び出した瞬間を逃していたのだが、筒が回転して動いているので先読み撮影によってさかのぼって記録され、ピエロが筒から飛び出したベストな瞬間を残すことができた。

Xperia XZ Premium 実際にシャッターボタンを押したのは画面右下の画像で、ピエロが飛んでいってしまった後なのだが、さかのぼって決定的瞬間(左下の画像)を捉えられた

 先読み撮影は、動きを検出すると有効になる機能なので、何も動いていないところから急にピエロが飛び出しても先読み撮影にはならない。ペットや子どもなど、予想できない動きをする被写体を撮る際に最適な機能だ。なお、画像の抽出タイミングは、ゆっくり動いているものは間隔を大きく取り、速いものは短い間隔で抽出するなど、インテリジェントに変更しているという。

4K HDRの美しい映像を楽しめる

 Xperia XZ Premiumはスマートフォンとして世界で初めて4K HDRディスプレイを搭載し、BRAVIAで体験していた4K HDRの映像を手のひらで体験できるようになった。

Xperia XZ Premium 世界で初めて4K HDRディスプレイを搭載したXperia XZ Premium

 一般的に、スタンダートなコンテンツ(SDR:Standard Dynamic Range)は100ニット程度の輝度情報を扱っているのに対し、HDRコンテンツは、およそ10倍の輝度情報を取り扱っているため、明るいところから暗いところまで広いダイナミックレンジで輝度表現が可能だ。また、色域はSDRはBT(色域の規格).709/100%だったところ、HDRはBT.2020/189%という、約2倍の色域の情報を扱っている。豊富な輝度情報と色域の情報を用いることで、明るい場所は白飛びせず、また暗い場所もしっかりとディテールを表示する。

Xperia XZ Premium HDRコンテンツは、SDRのおよそ10倍の輝度情報、約2倍の色域の情報を扱っている

 それに加え、ソニーのBRAVIAの絵作りのノウハウ、さまざまな環境でも美しく表示するXperiaのノウハウも盛り込まれた。テレビは基本的にリビングルームなど、ほぼ一定の視聴環境で見るものだが、モバイル端末ディスプレイは屋外で見たり、ベッドルームなどの暗い場所で見たりと視聴環境の明るさが変わる。どのような輝度環境においても最適な絵作りを行うXperiaのノウハウが生かされている。

Xperia XZ Premium BRAVIAとXperiaのノウハウをともに生かして、どんなシーンにも最適な絵作りを行う

 なお、Xperia XZ Premiumが対応しているHDRフォーマットはHDR10とHLGの2種類。Amazon プライム・ビデオなどがHDR10対応コンテンツを配信しており、それらをXperia XZ Premiumで再生できる。

Xperia XZ Premium
Xperia XZ Premium 上がXperia XZ Premium、下がXperia Z5 Premiumのディスプレイ。傘の色合いが鮮やかで、暗いところも明るいところもディテールがしっかり表現されている。
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