「The 電話」の使い勝手は? シンプル過ぎるケータイ「Simply」をじっくり試す(2/4 ページ)

» 2017年08月31日 10時10分 公開
[小林誠ITmedia]

文字入力は優秀、スペックの高いガラホにも負けない

 Simplyで利用できるメールはSMS(電話番号でショートメッセージをやり取り)とMMS(キャリアのケータイメール @ymobile.ne.jp)。PCメールやGmailを使う場合は転送してMMSに受信するのが現実的。ブラウザでGmailを使えるが、ログインで何度も失敗する、レイアウトが見づらいなど使いにくかった。

 文字入力は日本語入力にFSKARENを採用しているが、変更はできない。スマホと違いタッチパネルの操作ではないため、フリック入力や、キーボードデザインの変更には対応しない。

 一方、文字種の切り替えが、ソフト(文字)キーを押す→メニューから文字種を選ぶ、という流れのため、キーを押して文字種を切り替えるガラホ(SHF31のSH文字入力)やスマホと比べると、時間がかかる。

 ウリとしている「テラスシェイプキー」は確かに押しやすい。キー自体は小さいが、上下に傾きがあり、例えば文字キーは下側が盛り上がっており、押したときに鈍いクリック感がある。押し間違いは少ない。

Simply 603SI Simplyのテラスシェイプキー
Simply 603SI 横から見たところ。傾きがあり、しっかりとクリック感があるので押した感触がよく分かる
Simply 603SI 筆者所有の機種とキーボ―ド部分を比較。Simplyのキーは小さいとはいうものの、極端に小さいわけではない。ケータイ時代には指先、爪で押すような小さな端末(preminiなど)と比べれば、Simplyは指の腹で押しても大丈夫

 SimplyとガラホのSHF31で、同じ文章を入力し速度を比較してみたが、以下のような結果となった。

文字入力テスト

入力文章

 「お世話になっております。ライターの小林です。明日の12時にITmediaの件、よろしくお願いいたします。」

テスト結果(全文入力・通常変換のみ)

  • Simply……2分33秒613
  • SHF31……2分40秒707

テスト結果(予測変換使用)

  • Simply……44秒421
  • SHF31……42秒918

 キーレスポンスや文字種の切り替えがスムーズなSHF31の方が体感的にはスピーディーだが、Simplyは押し間違いをせずに確実に入力できる。良い勝負といえるのではないだろうか。

Simply 603SISimply 603SI メールの新規作成画面。短文だけなら問題なし。ただし小さい画面なので長文の入力、閲覧には向いていない(写真=左)。文字入力で一番面倒だったのは文字種の切り替え。スマホやガラホではボタンをタップするだけで切り替わるが、Simplyはメニューから選ぶ必要がある(写真=右)
Simply 603SI 単語登録、定型文も用意しており、予測変換を使う普通の入力方法ならケータイ、PHSに慣れていれば入力速度は気にならないはず。ただしスマホしか使ったことがない、またはQWERTYキー(フルキーボード)支持の人には、ストレスなく使うには時間がかかりそう

UIはケータイそのもの

 Androidベースとはいえ、スマホやガラホのように画面上部のステータスバーは開けない。ホーム画面はケータイの待受画面と同じで、壁紙と日時、着信やメールを知らせる通知が表示される。アプリを配置することはできず、ウィジェットにも対応しない。

 センターキーを押すとケータイと同じくメインメニューが表示される。それぞれの機能はAndroidのアプリだが、階層メニューになっており、アイコンが表示されず、機能名がメニューの項目として並んでいる。要はケータイのUI(ユーザーインタフェース)と同じ。項目(アプリ)の並び替えはできない。

Simply 603SISimply 603SI 待受画面は壁紙のみ(通知は画面下部に表示されるが)。ケータイを使っていた人には懐かしい(写真=左)。メインメニューはケータイそのもの(写真=右)

 多機能なケータイだと階層メニューも深く複雑になり、それがデメリットでもあったが、Simplyは機能が絞られているため、さほど複雑ではない。

 またメインメニューの画面で「0」キーを押すと、自分の電話番号やメールアドレスとったプロフィールが表示。これはケータイでおなじみ(ガラホにもあったが)の意外と便利な機能だ。スマホでは自分の電話番号をどこで確認するのか分かりにくいが、Simplyは簡単に確認できる。なお、0を押さなくてもメインメニューの電話機能にプロフィールは表示される。

Simply 603SISimply 603SI 「ツール」→「アプリ一覧」をのぞいてみても、アプリが並んでいるというよりは、ケータイのメニュー風デザインだ(写真=左)。メインメニューで「0」キー→プロフィール画面へ(写真=右)

 メインメニューの設定を見ると、だいぶ省略されてはいるものの、Androidの本体設定がそのまま表示される。セキュリティ機能にはロックの設定があり、数字やパスワードで解除できるほか、センターキーの長押しでロックを解除できる。スマホでおなじみの、スワイプやタップでの解除は当然できない。

Simply 603SISimply 603SI Androidのロック・セキュリティ設定画面だが、スマホと違いセンターキーを使った解除がある(写真=左)。ロック画面。センターキーの長押しで解除する(写真=右)

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